装具には多数の種類があり、それぞれの疾患に適応した装具が用いられます。国家試験ではよく疾患と装具の組合せが出題されるので、その他の装具についても押さえておくと良いです。
選択肢1. 斜頸 ------------------- ボストンブレース
小児にみられる斜頸の場合、1歳半までに8~9割が自然治癒が見込まれます。それまでに改善がみられない場合にのみ装具が用いられます。
ボストンブレースは側弯症に用いられる装具です。
選択肢2. 特発性側弯症 ----------- フォンローゼン装具
側弯症に用いれれる装具の代表的なものに、ミルウォーキー型とアンダーアーム型ボストンタイプなどがあります。ミルウォーキー型は前後の支柱があり、上部胸椎の側弯矯正に効果があります。アンダーアーム型ボストンタイプは前後の支柱がなく、下部胸椎以下の側弯症に効果があります。
フォンローゼン装具は、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)に用いられる装具です。
選択肢3. 発育性股関節形成不全 --- リーメンビューゲル装具
発育性股関節形成不全に用いられる装具には、リーメンビューゲル装具とフォンローゼン装具があります。なので、これが正解だと考えられます。
選択肢4. 先天性内反足 ----------- ミルウォーキーブレース
先天性内反足には、デニスブラウン装具を用います。
ミルウォーキーブレースは側弯症に用いられる装具です。
まとめ
その他用いられる装具については以下の通りです。
コックアップスプリント:橈骨神経麻痺
ナックルベンダー:尺骨神経麻痺
対立装具(短対立装具、長対立装具):正中神経麻痺
頸椎カラー:頚椎症、頸椎捻挫
長下肢装具:脊髄損傷、脳性麻痺
短下肢装具:下垂足、片麻痺
足底板(足底装具):扁平足、変形性膝関節症など