あん摩マッサージ指圧師の過去問 第25回（2017年） 午後 問47

欠盆は、斜角筋にあるので、

胸郭出口症候群のテストである

アドソンテストを選びます。

アドソンテストとは、

座位にて、斜角筋が伸長されるように、頚部を斜め上方へ伸展してもらい、大きく吸気した状態で息を止めます。

この状態で、橈骨動脈の拍動を触知し、減弱するか消失するかを確認します。

足の陽明胃経に属する欠盆穴の解剖的部位は、広頚筋・前斜角筋・中斜角筋であり、斜角筋症候群に用いるテスト法が最も適しています。

1 . ジャクソンテスト陽性
ジャクソンテストは頚椎捻挫、頚部挫傷、外傷性頚部症候群など、頸部の損傷を調べるテストとなります。

2 . アドソンテスト陽性
アドソンテストは斜角筋症候群に対するテストとして用いられ、正答となります。

3 . インピンジメントテスト陽性
インピンジメントテストは肩峰や烏口肩峰靱帯と衝突しているかのテストとなります。

4 . ヤーガソンテスト陽性
ヤーガソンテストは上腕二頭筋の長頭筋腱炎を調べるテストとなります。

正解は２です。

欠盆穴は、大鎖骨上窩、鎖骨上際陥凹部、乳頭線上にあり、その部位の筋肉は、前中斜角筋があります。

1 . ジャクソンテストは、頚椎捻挫、頚部挫傷を疑うテストです。

2 . アドソンテストは、斜角筋症候群を疑うテストです。よって正解です。

3 . インピンジメントテストは、肩峰下滑液包炎を疑うテストです。

4 . ヤーガソンテストは、上腕二頭筋長頭筋腱炎を疑うテストです。