あん摩マッサージ指圧師の過去問 第25回（2017年） 午後 問61

症例文のうち、

「左上腕骨骨折」

「手の麻痺」

「前腕から手背の感覚障害」

ということから、橈骨神経障害を疑います。

そこで、選択肢をみると

橈骨神経沿いの経穴は、

明らかに、

合谷と曲池であるので、

これを選びましょう。

主訴の運動麻痺が現れている原因は、上腕骨の骨折で、手背の感覚障害などから鑑み、橈骨神経へのアプローチが可能な取穴が求められています。

1 . 孔最と尺沢
孔最は正中神経上に存在します。
尺沢は筋皮神経上に存在します。

2 . 合谷と曲池
合谷と曲池は橈骨神経上に存在するため正答となります。

3 . 内関と曲沢
内関は正中神経上に存在します。
曲沢は筋皮神経上に存在します。

4 . 支正と小海
支正と小海は尺骨神経上に存在します。

正解は２です。

主訴は手の運動麻痺、左上腕骨を骨折、手の麻痺とともに前腕から手背の感覚障害をきたした症状から橈骨神経麻痺が考えられます。

1 . 孔最穴の筋肉は、腕橈骨筋です。尺沢穴の筋肉は、上腕二頭筋腱です。

2 . 合谷穴の筋肉は、第一背側骨間筋です。曲池穴の筋肉は、長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋です。橈骨神経麻痺では、前腕伸筋群が麻痺することから合谷と曲池の組合せが治療経穴となります。

3 . 内関穴の筋肉は、橈側手根屈筋腱と長掌筋腱です。曲沢穴の筋肉は、上腕二頭筋腱です。

4 . 支正穴の筋肉は、尺側手根伸筋と尺側手根屈筋です。小海穴の筋肉は、尺側手根屈筋です。