あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午後 問64

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午後 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、問いに答えよ。

「11歳の男児。野球の投手をしている。連日の練習で肩を使いすぎ、投球動作時に肩が痛む。近医を受診し、エックス線検査で異常所見がみられた。」

本症例でみられるエックス線所見はどれか。
  • 肩峰下の骨棘
  • 肩鎖関節の亜脱臼
  • 上腕骨近位骨端線離開
  • 腱板の石灰化

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この過去問の解説 (3件)

01

11歳の未成熟な身体の患者が、野球の投手という普段から肩を酷使する投球動作からの痛みということで、関節の過負荷によって起こるスポーツ障害、一般的にリトルリーガーズショルダーが考えられます。

1 . 肩峰下の骨棘は、インピンジメント症候群の可能性が高いものです。
投球動作で起きやすいですが、骨棘は11歳の児童には起こりにくいものです。

2 . 肩鎖関節の亜脱臼は、肩を強く打ちつけることなどで、肩関節のの靱帯や筋肉がいたみ肩鎖関節がずれてしまうものです。
ラグビーや柔道などのコンタクト系スポーツで起こりやすい外傷に当たります。

3 . 上腕骨近位骨端線離開は、成長軟骨の疲労骨折から現れることが多く、リトルリーガーズショルダーの場合に表れる事が多いため、正答となります。

4 . 腱板の石灰化は、肩関節の夜間痛などが現れる事の多いものあり40~50歳代の方に起きやすいものです。

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02

問題の症例で、

「11歳の男児、野球、投手」という時点で、リトルリーガーズショルダーか、野球肘、かという推測が出来ます。

さらに、「投球動作時の肩の痛み」

そして、「エックス線検査で異常所見」

ということから、

上腕骨近位端骨端線離解である、リトルリーガーズショルダーであるということがわかります。

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03

正解は3です。

11歳の男児、野球の投手、肩を使いすぎ、投球動作時に肩が痛み、エックス線検査で異常所見の症状から、上腕骨近位骨端線離開(リトルリーグ肩))が考えられます。
上腕骨近位骨端線離開(リトルリーグ肩)は、野球をしている小学生〜中学生(特に投手)に多い肩関節のスポーツ障害です。エックス線検査では、成長軟骨(骨端線)が骨端線離開の異常所見を認めます。

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