あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回（2017年）
午後 問74

眼球の圧迫といえば、アシュネル反射です。

眼球をギュッと圧した時に、心拍が減少するという反射で、眼心反射とも呼ばれています。

三叉神経の第1支（眼神経）で受容し、迷走神経（副交感神経）を介して、心臓まで作用すると考えられています。

緊張をほぐすために、利用されたり

アスリートのメンタルコントロールで使ったりと、

意外と臨床上でも、話題に上がる反射となります。

1 . アシュネル反射は眼球心臓反射ともいい、【眼球を圧迫する】ことで体制ー内臓反射がおこり、徐脈が起こるため正答となります。

2 . ツェルマーク反射は頚動脈洞反射といい、【頚動脈洞】を刺激することによって舌咽神経ー迷走神経反射がおこり、徐脈となります。

3 . 眼輪筋反射は、開眼した状態で【眼窩外側】を刺激することで三叉神経ー顔面神経反射がおき、閉眼する反射です

4 . 輻輳反射は、瞳孔反射の一つであり、近くの物を見るときに、両側の内直筋が収縮することで両眼が内側へ向くことで、焦点を合わせる反射です。

正解は１です。

1 . アシュネル反射（眼球心臓反射）とは、両側眼球を指で圧迫すると徐脈をきたします。正常では１分間に６〜８程度の脈拍減少をみますが、10以上の減少を陽性とします。 よって正解です。

2 . ツェルマーク反射（頸動脈洞反射）とは、頸部で、一側の頸動脈洞を圧迫すると、徐脈および血圧低下をきたします。１分間10以上の徐脈があれば反射亢進があると判定されます。

3 . 眼輪筋反射とは、被検者の外眼角の皮膚に検者の母指をおき、少し後方に引っぱった状態にしてハンマーで母指を軽く叩打したときに、眼輪筋が収縮して、閉眼する反射です。

4 . 輻輳反射は、遠方を見ている状態から視線を注視させると、両眼が内側に偏位し、瞳孔が縮小します。