あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回（2018年）
午前 問38

遺伝性疾患は、

遺伝子が原因となって発症する疾患です。

アザラシ肢症は、

手や足の長骨が欠損または不完全に発育するために、

手首や足首が胴体に直接ついているように見える

形態異常です。

出生前の段階で生じる異常で、

先天異常にあたります。

局所性疾患は、

疾病が局所に限定されている疾患です。

痛風は、

足の指などの関節が腫れて激痛を伴う疾患で、

血液中の尿酸値が上昇することによります。

器質性疾患は、

感染などによって、細胞や組織が破壊されたり

変化した結果、症状として現れる疾患のことで、

臓器そのものに異常がみられます。

大腸癌は、

大腸に発生したがんにより生じ、

器質的疾患に分類されますので、

これが正解であると考えられます。

特発性疾患は、

病因がはっきりしない疾患です。

帯状疱疹は、

水痘・帯状疱疹ウイルスによる疾患です。

間違いです。

アザラシ肢症は遺伝子性疾患ではなく、先天性の奇形疾患になります。

妊娠初期にサリドマイドを服用することにより、四肢欠損の奇形となる奇形症で、アザラシに似た外見となります。

サリドマイドとは、50年以上前に睡眠導入剤として服用されていた催奇性のある薬剤です。

遺伝子性疾患とは、遺伝子や染色体の異常による疾患のことをいいます。

間違いです。

痛風は局所性疾患ではなく、代謝性の疾患となります。

尿酸を過度に摂取しすぎたために、高尿酸血症となり、痛風結節や関節炎を引き起こします。

正解です。

大腸癌は器質的疾患となります。

器質的疾患とは、臓器そのものに異常があり、引き起こされる疾患です。

一方、機能的疾患は、臓器そのものに異常がないのに自覚症状のある疾患となります。

間違いです。

帯状疱疹は特発性疾患ではなく、感染症になります。

水痘帯状疱疹ウイルスに罹患したことにより、神経節に潜伏していた水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化し、皮膚症状や神経症状が現れたものをいいます。

特発性疾患とは、原因不明の疾患のことをいいます。