あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問55

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問55 (訂正依頼・報告はこちら)

変形性関節症の単純エックス線所見で正しいのはどれか。
  • 骨の壊死像
  • 骨の粗鬆化
  • 骨嚢胞の形成
  • 関節裂隙の拡大

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この過去問の解説 (3件)

01

変形性関節症では、

機械的な刺激などによって

関節軟骨の変性や摩耗を生じます。

また、周囲の滑膜にも炎症を生じます。

選択肢1. 骨の壊死像

骨の壊死像は、

壊死を起こしている骨頭で、

壊死部と健常部の境界線に、

ローバンドと呼ばれる黒い帯がみられます。

選択肢2. 骨の粗鬆化

骨の粗鬆化は、

骨粗鬆症の際にみられます。

選択肢3. 骨嚢胞の形成

骨嚢胞は、骨頭などにできる空洞で、

進行期の変形性関節症でみられますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. 関節裂隙の拡大

変形性関節症では、

関節裂隙は狭くなっていきます。

まとめ

変形性関節症の単純X線撮影では、

骨棘の形成とその程度などについても評価します。

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02

変形性関節症の単純X線所見としては、

・関節の隙間が狭い

・骨の変形

・骨棘

・骨硬化像

・骨のう胞

が挙げられます。

1.骨の壊死像は血液供給が障害されることで骨の一部が壊死する状態で見られます。

疾患としては大腿骨頭壊死などが挙げられます。

2.骨の粗鬆化は骨が脆くなることで見られる所見です。

疾患としては骨粗鬆症が挙げられます。

3.骨嚢胞の形成とは軟骨損傷部から関節液などが骨に入り込み、

骨の溶解が生じて穴が空いてしまう所見です。

変形性関節症などで見られます。

4.関節裂隙の拡大は変形性関節症で見られる所見の関節裂隙の狭小化と正反対の現象なため間違いとなります。

よって3が正解となります。

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03

1.骨の壊死像の単純エックス線所見では、関節部が黒く写り、変形性関節症かどうかの鑑別の際に用いられます。

2.骨の粗鬆化は、単純エックス線所見では骨が薄く写り、変形性関節症の有無には関係がありません。

3.骨嚢胞の形成の単純エックス線所見では、骨の空洞ができ、原因は発育性股関節形成不全の後遺症や股関節の形成不全といった、変形性関節症が併発していると考えられるので正答とします。

4.関節裂隙の拡大は、単純エックス線所見では骨端同士の隙間が大きく写り、エックス線撮影時の角度によって変わります。

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