あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午後 問38

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す患者の病証でみられるのはどれか。

「23歳の女性。主訴は月経前の不安感。就職したばかりで、仕事にまだ慣れず緊張することが多い。月経の5日ほど前になると情緒が不安定となり、胸部の張り感と頭痛を自覚する。」
  • げっぷ
  • しゃっくり
  • ため息
  • くしゃみ

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この過去問の解説 (3件)

01

月経前の不安感・・・肝経または心経

胸部の張り感と頭痛・・・肝経

情志の変化による疏泄機能の失調により、気鬱気滞が起きていると読み取れます。

胸部の張り感があるので、心経の病症が除外でき、肝鬱気滞と判断します。

選択肢1. げっぷ

げっぷは噯気といいます。

噯気の場合は、胃気上逆が考えられます。

選択肢2. しゃっくり

しゃっくりは、吃逆といいます。

吃逆の場合は、胃気上逆が考えられます。

選択肢3. ため息

ため息は、太息または嘆息といいます。

太息または嘆息の場合は、肝鬱気滞が考えられます。

よって、ため息が解答となります。

選択肢4. くしゃみ

くしゃみは、噴嚏または嚏といいます。

噴嚏または嚏の場合は、風寒邪による外感病が考えられます。

まとめ

月経のキーワードのみでは肝経、腎経、任脈、衝脈、帯脈等が考えられます。

よく文章を読んで論理的に回答を導き出しましょう。

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02

主訴が月経前の不安感であり、

緊張することが多い、

月経前に情緒不安定になり、

胸部の張り感と頭痛があるとのことから、

肝の機能が低下し、肝鬱気滞であることが考えられます。

選択肢1. げっぷ

×

げっぷ(噯気)は、

消化器系のトラブルによる気の流れが乱れた状態で生じます。

選択肢2. しゃっくり

×

しゃっくり(吃逆)は、

気の流れの乱れや、水毒などによって生じます。

選択肢3. ため息

肝鬱気滞では、気の流れを良くするため、

ため息が出やすくなるといわれています。

選択肢4. くしゃみ

×

くしゃみは、

鼻から入る風邪を外に出そうとして生じます。

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03

正解は3です。

設問の症状から『肝鬱気滞』が考えられます。
これは肝の疏泄機能が失調して起こる病証です。
精神的なストレスを受けたり、長期間にわたって気分がふさでいると起こりやすいです。
この病証の症状では、3 . ため息がみられます。

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