あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午後 問39
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す患者の病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。
「45歳の女性。主訴は右耳の難聴。2週間前に突然発症し、近医で突発性難聴と診断された。耳閉感、胸苦しさ、頭重感を自覚する。舌質は紅、舌苔は黄膩、脈は滑数。」
「45歳の女性。主訴は右耳の難聴。2週間前に突然発症し、近医で突発性難聴と診断された。耳閉感、胸苦しさ、頭重感を自覚する。舌質は紅、舌苔は黄膩、脈は滑数。」
- 肝血を補う
- 腎陰を補う
- 風熱を除く
- 痰火を除く
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この過去問の解説 (3件)
01
舌質は紅・・・熱
舌苔は黄・・・熱
舌苔は膩・・・痰湿の停滞や食滞
脈は滑・・・痰湿、気血充実、邪熱
脈は数・・・暑邪、火邪を感受、内熱、内火
治療原則には扶正去邪・補虚瀉実などがあり、それに該当するものを選ぶ問題です。
肝血を補うのは肝、血が不足している場合です。
この問題からは読み取れません。
腎陰を補うのは、腎、陰が不足している場合です。
この問題からは読み取れません。
風熱を除くのは、風、熱で身体が侵されている場合です。
この問題から熱は読み取れますが、風が読み取れません。
痰火を除くのは、痰、火で身体が侵されている場合です。
この問題からは痰湿、熱、火があるので、
扶正去邪の治療原則により、これが正解となります。
舌診と脈診の弁証から解答を導き出せます。
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02
正解は痰火を除くです。
右耳の突発性難聴のため、
耳閉感、胸苦しさ、頭重感といった自覚症状があり、
舌は紅で舌苔は黄膩、脈は滑数とのことから、
痰火が上昇していることが考えられます。
×
肝血を補うのは、
肝血が不足している肝血虚の場合です。
顔色は不良で、眩暈や目のかすみ、筋肉の痙攣などがみられます。
×
腎陰を補うのは、腎陰虚の場合です。
手足のほてりや、めまいなどの症状がみられます。
×
風熱を除くのは、
風熱により、喉の腫れや痛み、頭痛などがみられた場合です。
○
事例では、痰火が上昇していることが考えられますので、
治療方針は、痰火を除くのが適切であると考えられます。
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03
設問の症状から『痰火』によるものと考えられます。
よって治療方針は、4 . 痰火を除くが適切となります。
(痰火による難聴は、飲食不節や思慮過度、労倦などにより脾胃を損傷し、運化機能が低下すると水湿が停滞して痰が生じます。
痰鬱となり長期にわたって改善されないと化火し、痰火となって清窮を閉塞すると耳鳴り・難聴が起こります。)
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