あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午前 問56

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午前 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

胃潰瘍について正しいのはどれか。
  • ヘリコバクター・ピロリが関与する。
  • 下腹部痛が多い。
  • 内視鏡所見ではボルマンの分類を用いる。
  • 治療は非ステロイド性抗炎症薬を使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

胃潰瘍の原因は、ストレス性のものもありますが、その多くは、ピロリ菌です。

主症状として、食後の上腹部の痛みがあり、

重症になると、背部痛や、吐血、下血、タール便などがみられる場合もあります。

尚、空腹時の痛みの場合には、十二指腸潰瘍の疑いがあります。

選択肢3. 内視鏡所見ではボルマンの分類を用いる。

ボルマン分類とは、進行性胃がんにおける分類法となります。

選択肢4. 治療は非ステロイド性抗炎症薬を使用する。

主に、H2ブロッカー(胃酸分泌抑制薬)か、

近年では、プロトンポンプ阻害薬が中心となっています。

そのほか、ピロリ菌の除菌も行います。

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02

胃潰瘍は胃粘膜が胃酸やペプシンなどの攻撃因子によって胃粘膜に欠損が生じて潰瘍化してしまう疾患です。

1.ヘリコバクター・ピロリが関与する。

潰瘍の形成にはヘリコバクター・ピロリ菌の関与が大きいとされ、正答となります。

2.下腹部痛が多い。

胃潰瘍の場合心窩部痛が多いです。

3.内視鏡所見ではボルマンの分類を用いる。

ボルマンの分類は胃癌の進行を測るものです。

胃潰瘍はXPであればニッシェ像・粘膜数壁集中像などの診断となります。

内視鏡所見では直接的に潰瘍が観察できます。

4.治療は非ステロイド性抗炎症薬を使用する。

治療は『プロトンポンプ阻害薬』や『H2受容体拮抗薬』による胃酸抑制や、『粘膜保護薬』による粘膜保護に加え、ピロリ菌に対する抗菌薬が用いられます。

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03

胃潰瘍は胃粘膜が胃酸やペプシン、ヘリコバクター・ピロリ菌などの攻撃因子により傷害された状態をいいます。
ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍患者の70〜90%に感染していると言われます。


2.下腹部痛が多い。
  胃潰瘍は心窩部痛になりまます。
  心窩部痛は他には食道炎、急性膵炎、慢性膵炎、胃がん、がん、急性心筋梗塞などがあります、

  下腹部痛は急性腸炎、潰瘍性大腸炎、腸捻転、子宮外妊娠、膀胱の炎症・捻転などがあります。

3.内視鏡所見ではボルマンの分類を用いる。
  ボルマン分類は進行性の胃がんの分類に用います。
  I型:腫瘤型
  II型:潰瘍限局型
  III型:潰瘍浸潤型
  IV型:びまん浸潤型
  と分類されます。

4.治療は非ステロイド性抗炎症薬を使用する。
  プロトンポンプ阻害薬、H2受容体拮抗薬、抗コリン薬などが用いられます。
  ピロリ菌に感染している場合は、プロトンポンプ阻害薬と抗菌物質(クラリスロマイシン、アモキシシリン)の投与が行われます。

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