あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午前 問58

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午前 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けている患者が今朝から急に尿閉となった。
速やかに行うべき治療法はどれか。
  • ベッド上安静
  • 副腎皮質ステロイドの投与
  • 腰部硬膜外ブロック
  • 椎間板切除術

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この過去問の解説 (3件)

01

腰椎椎間板ヘルニアの治療方法は、

安静、投薬、骨盤けん引などが主流ですが、

保存療法で、改善が見られない場合や、

下肢の筋委縮や麻痺が見られる場合、

また、

特に「排便排尿障害」がある場合には、

速やかに手術的治療が行われます。

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02

腰椎椎間板ヘルニアは、胸・腰椎の椎間関節の繊維輪に亀裂が生じ内部の髄核膨隆・脱落によって神経根や脊髄を圧迫している状態です。

腰痛と下肢痛にくわえ、下肢筋力低下や痺れなどが現れることが一般的ですが、以下の症状は手術適用となります。

 ・急性の両下肢筋力の低下

 ・感覚障害

 ・膀胱直腸障害(排尿や排便の失禁や停止(尿閉など))

つまり【4.椎間板切除術】が正答となります。

以下の対処は、主症状である腰痛や下肢痛、痺れに対する保存療法です。

1.ベッド上安静

2.副腎皮質ステロイドの投与

3.腰部硬膜外ブロック

・急性期のコルセットの装着

・温熱療法

・骨盤牽引

・慢性期には腹筋の筋力増強

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03

椎間板ヘルニアは基本は保存的治療を優先しますが、急激な下肢の麻痺や膀胱直腸障害が出現した場合は、観血的療法を行います。

観血的治療では以下のような対処を行います。
・ラブ法(椎間板切除術):椎弓の部分切除と髄核の切除
・脊髄固定術:椎体の固定を行います。
・経皮的髄核摘出術:管を刺入した管を介して髄核を摘出します。
・レーザー椎間板蒸散法:椎間板内に刺入した内視鏡からレザーを照射し髄核を摘出します。


保存的治療は以下のようなものがあります。
・急性期の安静
・コルセット症着
・非ステロイド性鎮痛薬などの薬物療法
・温熱療法
・ステロイドと局部麻酔による硬膜外ブロック
・骨髄牽引
・筋力増強

1 . ベッド上安静
  急性期の保存的治療に含まれます

2 . 副腎皮質ステロイドの投与
  急性期の保存的治療に含まれます

3 . 腰部硬膜外ブロック
  急性期の保存的治療に含まれます

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