あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問46
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問46 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例の罹患部への施術部位として最も適切なのはどれか。
「45歳の男性。主訴は腰痛。2か月前から発症し、後屈時に主訴が再現する。後正中の外方約2cmの深部に圧痛がみられる。」
「45歳の男性。主訴は腰痛。2か月前から発症し、後屈時に主訴が再現する。後正中の外方約2cmの深部に圧痛がみられる。」
- 腰椎椎間関節部
- 仙腸関節部
- 腰方形筋部
- 棘筋部
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この過去問の解説 (3件)
01
45歳の症例の男性の主訴は、
2か月前から発症した腰痛でした。
後屈時に主訴が再現するとともに、
後正中の外方約2cmの深部に
圧痛がみられていました。
症例の男性の症状から、
最も適切な施術部位は、
腰椎椎間関節部であるといえますので、
これが正解であると考えられます。
仙腸関節は、
仙骨と腸骨で形成される関節です。
仙腸関節に障害がある場合、
前屈時や後屈時に腰痛を生じるほか、
そ径部や下肢に痛みが生じることがあります。
腰方形筋は、
腸骨稜の後面内側縁を起始とし、
第1〜4腰椎の横突起と第12肋骨の下縁で
停止する筋です。
仙腸関節に障害がある場合、
後屈時に腰痛が増強するほか、
大腿後面に痛みが生じることがあります。
棘筋は、
第2腰椎-第12,11胸椎棘突起を起始とし、
第8,9-第3,2,1胸椎棘突起で停止する筋です。
棘筋の障害による腰痛では、
前屈に痛みが増強することがあります。
腰部や背部の筋について振り返っておきましょう。
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02
腰の後屈時の腰痛は、椎間板が原因である可能性が多くなってきます。
また、後正中の外方約 2 cm の深部への圧痛ということで、対象となる部位は椎間関節だと言えます。
よって、1.腰椎椎間関節部が、正答となります。
2.仙腸関節部が原因の場合、臀部・鼠径部の疼痛や下肢の痺れなど、坐骨神経症状が現れやすくなってきます。
3.腰方形筋部が原因の場合、腰部の回旋時の疼痛や可動制限などが現れやすくなってきます。
4.棘筋部に原因がある腰痛は筋・筋膜性腰痛であることが多く、腰椎前屈時や回旋時の疼痛が現れやすくなってきます。
筋としては腸腰筋と脊柱起立筋(最長筋・棘筋)が考えられます。
腸腰(腸骨筋と大腰筋)筋
腸骨筋
起始部 :腸骨窩(内部)
停止部 :小転子
大腰筋
起始部 :胸椎(T12)から腰椎(L1~5)の横突起
停止部 :小転子
最長筋(胸最長筋)
起始部 :腸骨(腸骨稜)、仙骨、腰椎(棘突起)
停止部 :腰椎(副突起)、第3-5以下の肋骨、胸椎(横突起)
棘筋
起始部 :L2 - T12・11棘突起
停止部 :T8,9 - T3・2・1棘突起
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03
「主訴は腰痛。後屈時に主訴が再現する。後正中の外方約2cmの深部に圧痛がみられる」という症状から椎間関節症、脊椎分離症、脊柱管狭窄症などが疑われます。
この場合、施術部位は1 . 腰椎椎間関節部が最も適切です。
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