あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問48
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
末梢性顔面神経麻痺の罹患筋と局所治療穴の組合せで最も適切なのはどれか。
- 前頭筋 ――― 陽白
- 眼輪筋 ――― 下関
- 頬骨筋 ――― 攅竹
- 口輪筋 ――― 四白
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この過去問の解説 (3件)
01
末梢性顔面神経麻痺は、
何らかの顔面神経の一部に障害が生じ、
顔面の筋肉が動かしにくくなったり、
痛むようになったりする疾患です。
前頭筋は、帽状腱膜を起始とし、
眼輪筋,鼻根筋と交叉しながら
眉部と眉間の皮膚で停止する筋で、
顔面神経側頭枝が支配しています。
陽白は、足の少陽胆経の経穴で、
眉の上方1寸、瞳孔線上に取ります。
前頭筋と関連していますので、
これが正解であると考えられます。
眼輪筋は、内側眼瞼靭帯、前頭骨鼻部、
涙骨の後涙嚢稜を起始とし、
外側眼瞼靱帯、眼窩周囲の皮膚と眼瞼、
内眼角で停止します。
顔面神経のうち、
側頭枝と頬骨枝が支配しています。
下関は、足の陽明胃経の経穴で、
頬骨弓の中央下縁の陥凹部に取り、
咬筋や外側翼突筋と関連しています。
頬骨筋は、頬骨を起始とし、
上唇や口角で停止する筋で、
顔面神経頬骨枝に支配されています。
攅竹は、足の太陽膀胱経の経穴で、
眉毛内端の陥凹部に取り、
眼輪筋、前頭筋、皺眉筋に関連しています。
口輪筋は、上顎骨と下顎骨の正中面を起始とし、
口唇粘膜で停止する筋で、
顔面神経頬筋枝と下顎縁枝に支配されています。
四白は、足の陽明胃経の経穴で、
瞳孔の下1寸、眼窩下孔部に取り、
眼輪筋と関連しています。
設問に挙げられている筋については、
起始停止や支配神経を、
経穴については取穴位置を
それぞれ確認しておきましょう。
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02
1.前頭筋 ーーー 陽白
『陽白』は、眉上一寸、瞳孔線上に存在します。
解剖
【筋】 前頭筋
【神経】「筋枝」顔面神経「皮枝」眼神経(三叉神経第1枝)
となり、正答となります。
2.眼輪筋 ーーー 下 関
『下関』は、頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間の陥凹部に存在します。
解剖
【筋】
咬筋・外側翼突筋
【神経】
「筋枝」下顎神経
「皮枝」下顎神経(三叉神経第3枝)
となり、眼輪筋は関係ありません。
3.頬骨筋 ーーー 攅竹
『攅竹』は、眉毛内側の陥凹部に存在します。
解剖
【筋】
眼輪筋・前頭筋・皺眉筋
【神経】
「筋枝」顔面神経(側頭枝・頬骨枝)
「皮枝」眼神経(三叉神経第1枝)
となり、頬骨筋は関係ありません。
4.口輪筋 ーーー 四白
『四白』は、眼窩下孔部に存在します。
解剖
【筋】
眼輪筋
【神経】
「筋枝」顔面神経(側頭枝・頬筋枝)
「皮枝」上顎神経(三叉神経第2枝)
となり、口輪筋は関係ありません。
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03
1 . 陽白穴は、前頭筋です。よって正解です。
2 . 下関穴は、咬筋、外側翼突筋です。
3 . 攅竹穴は、眼輪筋、前頭筋、皺眉筋です。
4 . 四白穴は、眼輪筋です。
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