問題
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理学検査でC7神経根障害を疑うのはどれか。
1 .
上腕二頭筋反射減弱
2 .
三角筋の筋力低下
3 .
ホフマン反射陽性
4 .
中指背側の知覚鈍麻
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問52 )
理学検査では、
患者の反射や筋力、感覚などについて調べます。
上腕二頭筋腱反射は、
C5神経根の障害を反映します。
三角筋の筋力低下は、
C5〜C6神経根障害を示唆しています。
ホフマン反射は、錐体路障害を示唆する
病的反射のひとつです。
中指背側の知覚鈍麻は、
C7神経根の障害を反映しているといえますので、
これが正解であると考えられます。
頸神経について振り返っておきましょう。
C7は腕神経叢に置いて単独で中神経幹を作ります。
その枝は橈骨神経・正中神経、それに加えて外側胸筋神経の支配領域への影響が考えられます。
1.上腕二頭筋反射減弱
上腕二頭筋は筋皮神経支配であり、C5・C6の神経根障害時に現われることが考えられます。
2.三角筋の筋力低下
三角筋は腋窩神経支配であり、C5・6の神経根障害の時に起こりうる障害です。
3.ホフマン反射陽性
ホフマン反射は最も弱い刺激によって惹起される指の屈曲反射であり、病的反射となります。
病的反射の場合、神経根障害ではなく椎体路障害が考えられます。
4.中指背側の知覚鈍麻
中指背側の知覚鈍麻とは、橈骨神経の皮枝が手背の中指を境とした橈側であり、橈骨神経の障害と考えられます。
橈骨神経はC7の神経根とも関りが強く、正答となります。