あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問53
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問53 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例に対し、局所治療点として最も適切なのはどれか。
「55歳の女性。1週間前に長距離の歩行をした後から右殿部痛を自覚した。K・ボンネットテスト陽性。」
「55歳の女性。1週間前に長距離の歩行をした後から右殿部痛を自覚した。K・ボンネットテスト陽性。」
- 上後腸骨棘と大転子頂点の中点
- 仙骨裂孔と大転子頂点を結ぶ線の外3分の2の点
- 仙骨角と大転子頂点の中点
- 尾骨先端と大転子頂点の中点
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この過去問の解説 (3件)
01
K・ボンネットテストは梨状筋症候群を調べるテストです。
そのため治療点としては梨状筋の緊張をゆるめると共に、座骨神経へのアプローチが可能である局所治療点を探る必要があると言えます。
1.上後腸骨棘と大転子頂点の中点
上後腸骨棘と大転子頂点の中点は梨状筋下孔にあたり、梨状筋と坐骨神経の双方へアプローチが可能であるため、正答となります。
2.仙骨裂孔と大転子頂点を結ぶ線の外 3 分の 2 の点は、経穴における『環跳』の取穴部位となります。
環跳の解剖は大殿筋となります。
また、3.仙骨角と大転子頂点の中点と4.尾骨先端と大転子頂点の中点は、梨状筋症候群のアプローチとなりますが、最も効果が高いとは言えません。
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02
設問の症状から、梨状筋の関与が考えられます。
「1 . 上後腸骨棘と大転子頂点の中点」が梨状筋上になるため、局所治療点として最も適切であり、正解となります。
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03
55歳の女性は、右殿部痛があり、
K・ボンネットテスト陽性でした。
K・ボンネットテストは、
梨状筋症候群の判別に用いられるテストです。
上後腸骨棘と大転子頂点の中点付近は、
梨状筋の位置に相当しますので、
これが正解であると考えられます。
仙骨裂孔と大転子頂点を結ぶ線の
外3分の1の点には、
足の少陽胆経の経穴である環跳があります。
仙骨裂孔の左右の隆起部である仙骨角と
大転子頂点の中点付近には、
坐骨神経が走行しています。
仙骨の先にあり、
脊柱の最下部にあたる尾骨先端と
大転子頂点の中点付近には、
坐骨神経が走行しています。
K・ボンネットテストの方法についても
確認しておきましょう。
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