問題
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高齢者に指圧を行う際、圧迫骨折に最も注意が必要な経穴はどれか。
1 .
百会
2 .
天宗
3 .
胃兪
4 .
次髎
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問55 )
高齢者は、加齢に伴い、
身体の諸機能も低下が進みます。
骨は、骨密度が低下するため、
骨折しやすい状態であるといえます。
百会は、督脈の経穴で、
前髪際を入ること5寸、正中線上に取ります。
天宗は、手の太陽小腸経の経穴で、
棘下窩のほぼ中央に取ります。
胃兪は、足の太陽膀胱経の経穴で、
第12胸椎・第1腰椎棘突起間の
外1寸5分に取ります。
高齢者の圧迫骨折の好発部位である
胸椎や腰椎に取穴しますので、
これが正解であると考えられます。
次髎は、足の太陽膀胱経の経穴で、
第2後仙骨孔部に取ります。
高齢者における骨折の好発部位には、
大腿骨頸部、腰椎・胸椎、
上腕骨頸部、橈骨遠位端などがあります。
圧迫骨折の好発部位は胸・腰椎となり、部位がその付近に存在する経穴の
場合、指圧には注意が必要です。
1.百会
百会の部位は頭部・前正中線上・前髪際の後方5寸です。
2.天宗
天宗の部位は肩甲骨、肩甲棘の中点と肩甲骨下角を結んだ線上、肩甲棘から
3分の1にある陥凹部です。
3.胃兪
胃兪の部位は上背部・第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方
1寸5分であり、胸椎が近くにあるため正答となります。
4.次髎
次髎の部位は仙骨部、第2後仙骨孔です。
仙骨部も注意は必要ですが、圧迫骨折のリスクは胸腰椎よりも低いと
考えられます。