あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回（2020年）
午前 問28
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回（2020年） 午前 問28 （訂正依頼・報告はこちら）
リンパ系について正しいのはどれか。
- 毛細リンパ管の透過性は毛細血管より低い。
- リンパ液には蛋白質が含まれる。
- 歩行はリンパ液の輸送を抑制する。
- リンパ節は血液凝固に関与する。
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この過去問の解説 （3件）
01
リンパ系は、リンパ管、リンパ節、リンパ組織からなり、
リンパ液を循環させています。
毛細リンパ管では、
毛細血管で血管に吸収されなかった組織液を
リンパ管内に取り込んでいます。
その透過性は毛細血管より高く、
病原体や、分子の大きなタンパク質なども
取り込むことができます。
リンパ液の主成分は、血漿であり、
蛋白質が含まれているといえますので、
これが正解であると考えられます。
リンパ液の循環は、
筋肉の収縮などにより促進されますので、
歩行はリンパ液の輸送を促進するといえます。
リンパ節は、リンパ管が合流する部分で、
リンパ球などが集まり、
免疫機能に関与しています。
血液凝固に関与するのは、
血小板など血液に由来する成分です。
リンパ系は、
血管に戻れなかった水分の吸収や
脂肪の運搬、免疫反応などに寄与しています。
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02
リンパ管、リンパ節、リンパ組織からなるものがリンパ系です。
リンパ管には、静脈同様に逆流防止弁が付いていて、筋肉の収縮によって循環します。
また、リンパ液は血液の液体成分からなりますが、ウイルスや菌、老廃物なども含まれていて、これがリンパ節で濾過されます。その為、リンパ節は免疫反応の場となっています。
毛細リンパ管は静脈よりも薄く、透過性が高いので、通常血管には入ることのできないタンパク質や老廃物などを通すことができます。
リンパ液には、血漿成分以外にも、老廃物や病原菌、ウイルスなども含まれます。
リンパ液の輸送は、静脈と同様に、筋肉の収縮による圧力で循環しています。
リンパ節は、免疫反応の場となっていますが、血液凝固に関与するとは言えません。
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03
毛細リンパ管は、異物の大部分を取り込む必要があるため、透過性は毛細血管よりも高くなっています。
2 .リンパ液には蛋白質が含まれる。
リンパ液は間質液に存在する過剰な蛋白質を取り込み、循環血液に戻す機能があるため、蛋白質を含む事があり、正答となります。
3 .歩行はリンパ液の輸送を抑制する。
歩行などの運動は、筋ポンプの働きによってリンパ液の輸送を促進します。
4 .リンパ節は血液凝固に関与する。
リンパ液は血液凝固に関与していません。
リンパ液のその他の機能は以下となります。
・タンパク質の吸収によって、間質液の膠質浸透圧調整。
・体内に存在する過剰な間質液の吸収。
・小腸内の脂肪吸収。
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