あん摩マッサージ指圧師の過去問 第28回(2020年) 午後 問49
この過去問の解説 (3件)
チェアテストは外側上顆炎を調べるもので、長橈側手根伸部などへの施術部位が適切となります。
2 .モーレイテスト ------------ 肩甲挙筋部
モーレイテストは斜角筋症候群のテストで、斜角筋部への施術が適切となります。
3 .アイヒホッフテスト -------- 長母指外転筋部
アイヒホッフテストはドゥケルバン病を調べるテストで、短母指伸筋部と長母指外転筋部への施術が適切となり、正答となります。
4 .スピードテスト ------------ 上腕三頭筋部
スピードテストは上腕二頭筋長頭筋炎を調べるもので、上腕二頭筋部への施術が適切です。
徒手検査法の意味を問う問題です。
肘を伸ばしたままイスを持ち上げて上腕骨外側上顆の手関節伸筋群へ負荷をかけるテストです。
上腕骨外側上顆炎があると陽性になります。
円回内筋は上腕骨内側上顆に付着する手関節屈筋群です。
鎖骨上窩で腕神経叢へ圧迫を加えるテストです。
腕神経叢がどこかで絞扼されていると上肢へのしびれ等が再現されます。
胸郭出口症候群があると陽性になります。
肩甲拳筋は胸郭出口症候群には関与しません。
親指を握りこんだまま尺屈して短母指伸筋腱と長母指外転筋を伸ばす負荷をかけるテストです。
短母指伸筋腱と長母指外転筋に炎症があると陽性になります。
肘伸展位・肩90°屈曲位で掌を天井を向けた上肢に上から抑えることで上腕二頭筋に負荷をかけるテストです。
ただ検査名=診断名と覚えるのではなく何に負荷をかけているのかを理解しましょう。
徒手検査は、原則測定器具を用いず、
患部を動かす等により罹患部の評価を行うものです。
チェアテストは、上腕骨外側上果炎を鑑別するテストです。
上腕骨外側上果炎は、
橈側手根伸筋などの伸筋の起始部が、
肘の外側で障害されて生じると考えられており、
施術部位として、長橈側手根伸筋部などが挙げられます。
円回内筋は、
上腕骨内側上果炎の際の施術部位のひとつです
モーレイテストは、胸郭出口症候群のうち、
斜角筋による症状を鑑別するテストです。
施術部位としては、斜角筋部が適切であると考えられます。
肩甲挙筋は、第1〜4頚椎横突起を起始とし、
肩甲骨の上角および肩甲骨内側縁上部で停止する筋です。
アイヒホッフテストは、ドケルバン病を鑑別するテストです。
ドケルバン病では、短母指伸筋腱や長母指外転筋腱の炎症がみられます。
施術部位として長母指外転筋部は適切であると考えられますので、
これが正解となります。
スピードテストは、上腕二頭筋長頭筋腱炎を鑑別するテストです。
施術部位としては、上腕二頭筋長頭筋部が適切であると考えられます。
上腕三頭筋は、
肩甲骨関節下結節、上腕骨近位の後外面、上腕骨中部の後内面を起始とし、
肘頭で停止する筋です。
徒手検査法は、
基本的に特別な道具を必要とせずに
患者の状態を把握するのに役立ちます。
それぞれのテストが評価する内容をおさえておきましょう。
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