あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問50

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問50 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す患者の罹患筋として最も適切なのはどれか。
「 52 歳の女性。主訴は右肩痛。最近、エプロンの腰ひもを背中で結ぼうとすると右肩が痛む。リフトオフテスト時に主訴が再現する。」
  • 肩甲下筋
  • 棘上筋
  • 小円筋
  • 上腕筋

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この過去問の解説 (3件)

01

筋の作用・徒手検査の目的の問題です。

選択肢1. 肩甲下筋

リフトオフテストで痛みがでているので「肩甲下筋」の異常が考えられます。

選択肢2. 棘上筋

「棘上筋」は肩関節外転が主な作用です。

選択肢3. 小円筋

「小円筋」は肩関節 外旋が主な作用です。

選択肢4. 上腕筋

「上腕筋」は肘関節屈曲が主な作用です。

まとめ

「エプロンの腰ひもを背中で結ぼうとすると右肩が痛む」=結帯動作での痛みです。

結帯動作は肩関節の内旋・肩甲骨の下方回旋を主とした動きです。

「リフトオフテスト」は主に肩甲下筋への負荷テストです。

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02

エプロンの腰ひもを背中で結ぼうとすると

右肩痛を生じるとのことから、

肩腱板の損傷が疑われます。

リフトオフテストは、

肩腱板を構成する筋のうち、

肩甲下筋を評価をするテストです。

選択肢1. 肩甲下筋

リフトオフテストにより、

主訴である右肩痛が再現されるとのことから、

肩甲下筋の損傷が疑われるため、

正解であると考えられます。

選択肢2. 棘上筋

棘上筋を評価するテストは、

ドロップアームテストなどです。

選択肢3. 小円筋

小円筋を評価するテストは、

ホーンブロアーテストです。

選択肢4. 上腕筋

上腕筋は、上腕骨中部前面を起始とし、

尺骨の鈎状突起で停止する筋で、

肘関節の屈曲に作用します。

まとめ

徒手検査名と評価内容については、

問題に出てくる都度確認していきましょう。

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03

リフトオフテストは回旋筋腱板(ローターテカフ)の損傷を調べる中で、肩甲下筋の損傷を調べるテストであるため、 1 .肩甲下筋が正答となります。


2 .棘上筋の損傷を調べるテストは、ドロップアームテストです。

3 .小円筋の損傷を調べるテストは、ホーンブローワーテストです。

4 .上腕筋は、上腕骨前面の下半から尺骨粗面に付着し、肘の屈曲に作用する筋です。
この筋を特定としたテスト法もありません。

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