あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問68

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問68 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢女性への施術で最も注意が必要なのはどれか。
  • 殿部への手根揉捏
  • 大腿部への把握揉捏
  • 肩上部への宿気打
  • 背部への手掌圧迫

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この過去問の解説 (3件)

01

女性は加齢に伴う女性ホルモン減少の影響などにより、

骨粗鬆症である場合があり、骨折しやすいことが考えられます。

選択肢1. 殿部への手根揉捏

手根揉捏は、

筋肉などに対して手根部で円を描くように行う揉捏方法です。

殿部は大殿筋などの筋肉が厚く、

骨盤も比較的骨折しにくい骨だと考えられます。

選択肢2. 大腿部への把握揉捏

把握揉捏は、

片手か両手の四指と母指、または手掌全体で筋肉を握り、

強くしぼりながら揉んでいく方法です。

筋肉への手技ですので、

基本的には骨に力がかかることはないと考えられます。

選択肢3. 肩上部への宿気打

宿気打は、

中に空気を含むように掌を合わせ、手の甲側で叩打する方法です。

強い圧がかかる施術ではないと考えられます

選択肢4. 背部への手掌圧迫

手掌圧迫は、掌全体で圧迫する方法です。

背部への施術では、肋骨や椎骨に圧がかかり、

骨折のリスクが大きいものと考えられますので、

これが正解となります。

まとめ

対象の特性を考慮した施術を行う必要があります。

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02

高齢の女性の施術というキーワード=骨粗しょう症と覚えておきましょう。

その為、圧迫施術による骨折事故が懸念されます。

選択肢1. 殿部への手根揉捏

腸骨は非常に強い為、骨粗しょう症でも、施術は大丈夫です。

選択肢2. 大腿部への把握揉捏

把握揉捏は問題ありません。

選択肢3. 肩上部への宿気打

宿気打法も危ないとは言えません。

選択肢4. 背部への手掌圧迫

高齢女性に対する背部の圧迫は、危険と言うに十分過ぎます。正答となります。

まとめ

本問題では、骨粗しょう症の患者に対する施術として、考えれば良いでしょう。

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03

高齢女性の場合、かなりの確率で骨粗鬆症を罹患していることが多く、骨折のリスクを考慮する必要があります。


1 .殿部への手根揉捏
臀部は殿筋などが部厚く、骨への直接的な圧が掛かるとはいえません。

2 .大腿部への把握揉捏
把握揉捏は筋を握った上で圧を加えるもので、体重をかけるものではありません。

3 .肩上部への宿気打
宿気打法は両手を重ねて肩背部等を叩くもので、当たる瞬間に手の中の空気が抜け、適度な刺激を与えるものです。

4 .背部への手掌圧迫
背部への手掌圧迫の場合、部位によっては胸・腰椎に接触もあり、また体重を掛ける手技であるため、高齢者への施術は注意が必要であり、正答となります。

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