この過去問の解説 (3件)
骨粗鬆症は、
原発性(閉経後や、加齢によるもの)
続発性(バセドウ病、クッシング症候群、ステロイド性など)
先天性(骨形成不全、マルファン症候群など)
に分けられますが、ほとんどが、原発性によるものです。
このうちの原発性の骨粗鬆症の、
老人性骨粗鬆症では、
骨形成力が落ちるため、
骨の吸収と、形成のバランスは、
骨吸収の方へ傾きます。
そのため、骨量が減少した状態となります。
また、閉経後の女性ホルモン低下による骨粗鬆症では、
エストロゲン(骨吸収を抑制する働きがある)が少なくなるために、
老人性とは違い、
骨吸収力が上がり、
骨形成が追いつかないために、
骨量が減少します。
骨折の好発部位としては、
上腕骨近位部骨折、橈骨遠位端部骨折、脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折があります。
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正解は2です。
1、類骨の割合が多くなるのは、骨軟化症です。
2、骨形成の抑制、あるいは骨吸収の過剰により、骨量は減少します。
3、骨形成マーカーである骨型ALP(=BAP)が骨粗鬆症により増加することで、僅かにALPが増加することもありますが、骨粗鬆症において着目されるのはBAPそのものです。
4、正常骨量は年齢により変化します。しかし骨粗鬆症の基準としてはYAM(若年成人平均)が用いられます。
1 .骨と類骨の成分比では類骨の割合が多くなる。
骨と類骨の比率は正常ですが、骨量の減少が起きます。
2 .骨量は減少する。
骨量は減少するため正答となります。
3 .血液生化学検査ではALPが高値を示す。
血液生化学検査でALPは多くの場合正常です。
4 .正常骨量は年齢により変化しない。
正常骨量は年齢とともに減少していきます。
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