問題
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ギラン・バレー症候群で正しいのはどれか。
1 .
末梢神経障害である。
2 .
呼吸筋麻痺はない。
3 .
腱反射は亢進する。
4 .
髄液蛋白質が低下する。
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問51 )
ギランバレー(Guillain-Barre)症候群は、急性に発症する炎症性多発神経炎です。
前駆症状としての感染性(カンピロバクター・ジェジュニ、サイトメガロウイルス、マイコプラズマなど)の感冒症状や下痢、胃腸炎などの症状がみられ、
その1~3週間後に、
急性の末梢神経障害が発症します。
この神経症状は、
主に、遠位優位の弛緩性運動麻痺であり、
深部腱反射は低下、または消失します。
手袋靴下型の感覚異常や、頻脈や起立性低血圧、高血圧などの自律神経障害、
また、球麻痺や顔面神経麻痺、嚥下障害などが見られる場合もあり、症状は多岐にわたります。
急性脱髄型(予後良好)と、
急性軸索型(回復が遷延する場合があり)に、
分けられ、
大部分は、数カ月~1年かけて、徐々に回復していきます。
ギラン・バレー症候群は原因が不明な急性・多発性の根神経炎です。
1.末梢神経障害である。
末梢神経の障害であるため、正答となります。
2.呼吸筋麻痺はない。
10%程度の頻度で呼吸筋にも麻痺が及びます。重篤な場合は人工呼吸器の装着が必要となります。
3.腱反射は亢進する
対称性の四肢脱力が見られ、深部腱反射は低下もしくは消失します。
4.髄液蛋白質が低下する。
髄液検査では蛋白細胞の解離が見られ、蛋白の著しい増加がみられます。