あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午前 問60

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問60 (訂正依頼・報告はこちら)

大腸癌について正しいのはどれか。
  • 大部分は扁平上皮癌である。
  • 我が国では近年増加傾向にある。
  • 腫瘍マーカーとして血清AFPを用いる。
  • ヘリコバクター・ピロリが関与している。

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この過去問の解説 (3件)

01

1、大部分は扁平上皮癌である・・・×

大腸がんは「腺癌」「扁平上皮癌」「線扁平上皮癌」の三つに分類されます。

そのうち最も多いのは「腺癌」です。

2、我が国では近年増加傾向にある・・・○

発症には生活習慣が大きく関わり、社会生活の変化から患者数は年々増えています。喫煙や運動不足、野菜不足、また、赤肉や加工肉の摂取が多いとリスクが高まります。

3、腫瘍マーカーとして血清AFPを用いる・・・×

大腸がんの腫瘍マーカーはCEAやCA19-9です。

AFPは、肝臓がん、もしくは肝硬変や肝炎などで高値を示します。

4、ヘリコバクター・ピロリが関与している・・・×

大腸がんは、腸の炎症と大腸菌が合わさることで発癌リスクが高まると言われています。

ピロリ菌と関わりが深いのは胃がんです。

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02

大腸がんは、食の欧米化によって、近年男女ともに増加傾向にあります。

女性では一番多い癌です。

 

腺癌が大部分(9割)で、50代以降に好発します。

 

腫瘍マーカーは、CEA、CA19-9
を、覚えておきましょう。

 

症状は、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満感、下血、血便などがあり、

リンパ節、肝蔵、肺、腹膜に転移します。

 

選択肢1. 大部分は扁平上皮癌である。

ほとんどが腺癌です。

選択肢2. 我が国では近年増加傾向にある。

正解です。

選択肢3. 腫瘍マーカーとして血清AFPを用いる。

血清AFPは肝臓に対する腫瘍マーカーです。

選択肢4. ヘリコバクター・ピロリが関与している。

ピロリ菌は、胃癌の原因となります。

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03

1.大部分は扁平上皮癌である。

大部分は腺癌です。

2.我が国では近年増加傾向にある。

近年では増加傾向にあり、正答となります。

3.腫瘍マーカーとして血清 AFP を用いる。

腫瘍マーカーとしては血清CEAやCA19-9を用います。

血清 AFP は、肝細胞癌のマーカーです。

4.ヘリコバクター・ピロリが関与している。

ヘリコバクター・ピロリの関与が考えられる悪性新生物は胃癌となります。

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