あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問53
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問53 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す患者の病証に対する治療で、最も適切な経穴の組合せはどれか。
「36歳の男性。仕事中にイライラすることが多く寝つきが極端に悪くなった。顔が赤く、目は充血しやすい。舌は紅、脈は弦数を認める。」
「36歳の男性。仕事中にイライラすることが多く寝つきが極端に悪くなった。顔が赤く、目は充血しやすい。舌は紅、脈は弦数を認める。」
- 章門 ――― 太白
- 京門 ――― 太渓
- 期門 ――― 太衝
- 神門 ――― 公孫
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この過去問の解説 (3件)
01
問題文より、
仕事中イライラすることが多く、
寝付きが極端に悪くなった、
顔が赤く、目が充血しやすい、
舌は紅、脈は弦数を認める
ことから、
気が滞っており、肝の機能低下が示唆されます。
×
「章門」は、足の厥陰肝経に属し、
腹痛、腹張、腸鳴、下痢、
胸脇苦満、消化不良の際に
効果があるとされています。
「太白」は足の太陰脾経に属しています。
足指痛・腫脹、腹脹、腹痛、
嘔吐、下痢、食欲不振、
胃腸炎、神経衰弱の際に
効果があるとされています。
×
「京門」は足の少陽胆経に属し、
腹脹、腸鳴、下痢、腹部膨満の際に
効果があるとされています。
「太渓」は足の少陰腎経に属し、
足指痛、片麻痺、
泌尿・生殖器系疾患、婦人病に
効果があるとされています。
○
「期門」は足の厥陰肝経に属し、
腹痛、腹張、腸鳴、下痢、
胸脇苦満、消化不良に
効果があるとされています。
「大衝」も足の厥陰肝経に属し、
頭痛、のぼせ、めまい、不眠症、
胸脇苦満、生理不順、生理痛、
足背痛、片麻痺に効果があるとされています。
×
「神門」は手の少陰心経に属しています。
心痛、動悸、不眠、手掌熱、
ヒステリー、精神疲労、構音障害、健忘に
効果があるとされています。
「公孫」は足の太陰脾経に属しています。
足指痛・腫脹、腹脹、腹痛、
嘔吐、下痢、食欲不振、
胃腸炎、神経衰弱に
効果があるとされています。
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02
「寝つきが極端に悪くなった」ということで、不眠の症状があり、
「イライラすることが多い」
ということから、肝の病証と推測でき、
さらに、
「顔が赤い」「目が充血」ということから、
肝火上炎とわかり、
「舌が紅」
「脈が弦」
ということで、
肝火の亢進による不眠と判断できます。
よって、経穴の組み合わせとしては、
肝の募穴と肝の原穴の組み合わせである、
期門と太衝
を選びます。
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03
正解は3です。
肝の病証で「肝火の亢進」にあたります。
蔵象で「肝は魂を蔵し、判断力や計画性などの精神活動を支配する」ともあります。
選択肢は五要穴の選択ですが、どちらも肝経なのは3です。
各選択肢については、以下のとおりです。
1→脾の募穴―脾の原穴
2→腎の募穴―腎の原穴
3→肝の募穴―肝の原穴
4→心の原穴―脾の絡穴
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