あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回（2021年）
午後 問75

1．45 ％エタノール消毒液を用いる。

消毒用アルコールはエタノール消毒液の場合、濃度は76.9％～81.4％が最も強い効果を表すとされており、45％では適していません。そのため正答となります。

2．ラビング法を用いる。

ラビング法は、速乾性手指消毒液によるもので、簡易に確実な除菌が期待できます。

3．手指に傷がある場合はグローブを装着する。

傷口からの二次感染を防ぐという意味で適していると言えます。

4．手指洗浄後はペーパータオルを使用する。

使い捨てであるため、衛生的に見て適していると言えます。

手指消毒に使う薬剤としては、

エタノール（70～80％）
イソプロパノール（50～70％）
ポピドンヨード
塩化ベンザルコニウム
グルコン酸クロルヘキシジン
逆性石鹸

があり、

手指消毒の方法としては、

スクラブ法
石鹸などによる、一般的な手洗い方法

スワブ法
消毒液を浸した綿やガーゼで、手指を消毒する方法

ラビング法
消毒液を直接、手指にこすり合わせて消毒する方法

があります。

正解は１です。

手指の消毒には逆性石鹸、グルコン酸クロルヘキシジン、ポピドンヨード
などを使用します。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→エタノールの場合、70～80％のものを使用します。

2→擦式法とも呼ばれます。その他にもベースン法（浸漬法）、スワブ法（清拭法）があります。

3→衛生上の観点から傷口を露出しません。

4→ペーパータオルを使用し、手を充分乾燥させます。