あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回（2021年）
午後 問77

1．興奮作用は、病的に機能が減退している神経や筋肉に対して、機能回復する作用です。

2．誘導作用は、直接患部に施術が出来ない時にその部分より心臓に近い部分へ施術し、誘導的に治療効果を期待する作用です。

浮腫や関節の腫脹に効果があるため、正答となります。

3．矯正作用は、関節部に障害があり、充分な関節運動が行えない場合、その部分の滲出物を砕き、吸収を促進させて拘縮を起こしている関節の動きを改善する作用です。

4．鎮静作用は、病的に機能が亢進している神経や筋肉に対して機能亢進を抑え鎮静させる作用です。

神経痛、筋経連、筋緊張、知覚過敏、筋痛に対して治療効果が期待できます。

興奮作用は、血液循環や機能の改善、
鎮静作用働は、逆に、興奮を抑制するので、
この2つは、拮抗した作用となります。

反射作用とは、トリガーポイントのように、

離れた場所へ反射的刺激を与える作用です。

誘導作用は、患部が炎症によって腫脹していたり、外傷がある場合に、

リンパマッサージのように、周囲の組織の浮腫や腫脹の吸収を促す作用です。

矯正作用とは、五十肩のように、

拘縮のある関節にたいして癒着をはがしたり、柔軟性を高めるような作用です。
 

正解は２です。

溜まったリンパ液を流すために、誘導作用をおこす手技が必要です。
循環の流れに沿うよう誘導します。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→知覚の鈍麻や弛緩性便秘などに対し機能を回復させます。

2→血液、リンパ、病的滲出物を誘導、調整します。

3→関節拘縮や変形を改善します。

4→過度な生体反応を鎮めます。