あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問41

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

右下腹部痛をきたす疾患はどれか。
  • 急性胃潰瘍
  • 急性膵炎
  • 急性胆囊炎
  • 急性虫垂炎

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この過去問の解説 (3件)

01

右下腹部痛の原因疾患として急性虫垂炎、回盲部重積、クローン病、腸型ベーチェット病、単純性潰瘍、大腸憩室症、右卵巣嚢腫茎捻転、右鼠経・大腿ヘルニア、メッケル憩室炎、右腸腰筋潰瘍などが挙げられます。

選択肢1. 急性胃潰瘍

急激な上腹部の痛みをきたします。

選択肢2. 急性膵炎

急激な上腹部痛をきたします。 

選択肢3. 急性胆囊炎

急激な上腹部痛をきたします。

選択肢4. 急性虫垂炎

上腹部の痛みから始まり、右下腹部に移動するのがこの疾患の特徴です。なので、これが正解であると考えられます。

まとめ

他の腹痛部位と原因疾患は以下の通りです。
右季肋部痛:胆石症、癌、急性肝炎、原発性肝炎、原発性肝癌、肝腫瘍、横隔膜下腫瘍、横隔膜炎
心窩部痛:食道炎、胃炎・消化性潰瘍、急性膵炎・慢性膵炎、癌、単純性イレウス、急性心筋梗塞
左季肋部痛:大動脈瘤破裂、大腸穿孔、胃潰瘍、急性膵炎、単純性イレウス
左下腹部痛:大腸憩室炎、潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎、腸間膜脂肪織炎、S状結腸捻転、大腸穿孔、左鼠経・大腸ヘルニア、単純性イレウス、左腸腰筋腫瘍
下腹部痛:急性腸炎、腸重積、潰瘍性大腸炎、急性虫垂炎後期、S状結腸軸捻転、大腸憩室炎、卵巣嚢腫茎捻転、子宮外妊娠、癌、睾丸の炎症・腫瘍・捻転

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02

臓器の位置と痛みの出る場所は関連があります。

選択肢1. 急性胃潰瘍

「急性胃潰瘍」では胃の前方にあたる みぞおち辺りに痛みが出ます。

選択肢2. 急性膵炎

「急性膵炎」では膵臓の前方にあたる みぞおち~左上腹部に痛みが出ます。背中側に痛みが出ることもあります。

選択肢3. 急性胆囊炎

「急性胆囊炎」では胆嚢の前方にあたる みぞおち辺り~右わきに痛みが出ます。

選択肢4. 急性虫垂炎

急性虫垂炎」では みぞおち~臍部あたりに痛みが出だして徐々に右下腹部に痛みが移動してきます。

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03

正解は急性虫垂炎です。

選択肢1. 急性胃潰瘍

×

胃はみぞおち、つまり心窩部に位置しているので、

急性胃潰瘍の場合、心窩部痛を生じることが多いです。

選択肢2. 急性膵炎

×

膵臓は胃の後側に位置しています。

急性膵炎では、心窩部から左側腹部痛や背部痛を生じます。

選択肢3. 急性胆囊炎

×

胆嚢は、右季肋部にあります。

急性胆嚢炎では、

初めの頃は上腹部の鈍痛ですが、

炎症が進むと右季肋部痛となり、

痛みも強くなっていきます。

選択肢4. 急性虫垂炎

 

虫垂は、右下腹部に位置しています。

急性虫垂炎では、

初めの頃は上腹部にあった痛みが、

炎症が強くなるにつれ、

右下腹部痛が強まってくる場合があります。

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