あん摩マッサージ指圧師の過去問 第30回(2022年) 午前 問57
この過去問の解説 (2件)
閉塞性睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒以上の呼吸停止と、いびきを伴う低呼吸を繰り返す状態をいいます。
肥満や扁桃の肥大化、下顎の狭小、脳血管障害、また、閉経後の女性にもみられる疾患で、
激しいいびきを伴い、無呼吸状態となり、睡眠中に頻回の覚醒が起こるため、十分な睡眠を得る事ができず、
日中の傾眠や頭痛などの症状を訴えます。
軽症の場合には、睡眠時にマウスピースを装着して経過観察となりますが、
中等度以上では、持続的気道陽圧療法として、持続的自動起動陽圧ユニット(CRAP)を装着します。
また、閉塞の原因が扁桃の肥大にある場合には、手術を行うこともあります。
多くは肥満が原因のため、減量は必須となります。
間違いです。
低血圧の原因とはなりません。
間違いです。
明らかに、肥満の患者の割合が大きいです。
間違いです。
代表的な治療は、持続的気道陽圧療法となります。
正解です。
日中の傾眠傾向が強く、交通事故の原因となっています。
「交通事故の原因となる。」が正解です。
閉鎖性睡眠時無呼吸症候群は睡眠時に10秒を超える無呼吸または低呼吸を引き起こす部分的または完全な上気道閉鎖からなります。
男性に多く見られ、肥満患者は舌が肥大したり、咽頭周りの脂肪組織の増大などを引き起こすため、さらにリスクが上がります。
その他にも飲酒及び鎮静薬の使用・甲状腺機能低下・先端巨大症・そのほかの慢性疾患なども危険因子の一つとされています。
また上気道閉塞によって吸気がしにくいため、吸気努力が見られます。
その結果、発作的な吸気・ガス交換の減少・正常な睡眠構築の乱れ・睡眠からの不完全なまたは完全な覚醒などが見られるようになります。
診断では、日中の症状、夜間の症状、睡眠モニタリングを行い総合的に判断します。
日中の症状では覚醒時に過度の眠気・疲労・集中力の低下を感じたりします。
治療は危険因子の管理が一番の治療となります。その他にも外科手術や口腔内装置の装着などで治療することがあります。
問題の解き方としては、睡眠時に閉鎖性の無呼吸になることは身体にどのような変化をもたらすのか、どのような人に多いのかを考えれば導き出せると思います。
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