あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問70

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問70 (訂正依頼・報告はこちら)

脳卒中の急性期リハビリテーションで正しいのはどれか。
  • 安静臥床を基本に行う。
  • 随意運動の訓練は行わない。
  • バイタルサインに留意して座位訓練を行う。
  • 全身状態が安定するまで関節可動域訓練は行わない。

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この過去問の解説 (3件)

01

急性期のリハビリテーションは、理学療法士、作業療法士、看護師などによってベッドサイドで行われます。

選択肢1. 安静臥床を基本に行う。

廃用症候群を予防し、早期のADL向上と社会復帰を図るために、十分なリスク管理のもとに急性期からの積極的なリハビリテーションを行うことが強く勧められています。

選択肢2. 随意運動の訓練は行わない。

随意運動を引き出すことも大切になります。

選択肢3. バイタルサインに留意して座位訓練を行う。

病状が安定したら、リスク管理を行いながら座位での訓練を開始します。なので、これが正解であると考えられます。   

選択肢4. 全身状態が安定するまで関節可動域訓練は行わない。

合併症として関節拘縮が問題となりますので、関節可動域訓練は急性期からベッドサイドでおこなうべきです。

まとめ

脳卒中による障害と合併症は様々です。急性期のリハビリテーションは非常に重要となります
 

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02

正解は「バイタルサインに留意して座位訓練を行う。」です。

選択肢1. 安静臥床を基本に行う。

間違いです。

安静臥床により、廃用性筋萎縮が進行するので、出来るだけ早期にリハビリテーションを開始します。

その他、安静臥床のリスクとして、情緒不安定、抑うつ傾向、意欲消失、見当識障害などがあります。

選択肢2. 随意運動の訓練は行わない。

間違いです。

随意運動は、積極的に行っていきます。

早期の離床によって、褥瘡や、深部静脈血栓、関節の拘縮など、合併症の予防にもつながります。

選択肢3. バイタルサインに留意して座位訓練を行う。

正解です。

発症から48時間以内に、座位や寝返りなどの自動運動を行っていきます。

選択肢4. 全身状態が安定するまで関節可動域訓練は行わない。

間違いです。

関節可動域訓練も、早期に開始します。

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03

正解は バイタルサインに留意して座位訓練を行う。です。

脳卒中のリハビリテーションは早期から行うことが推奨されています。

早期に行うことは、長期間の臥位を避ることで廃用症候群の予防になったり、早期ADLの獲得や社会復帰を手助けすることにつながります。

早期に行うことは主に

・ベッドで座位になる

・手足を動かす

・ROMの維持

などを行なっていきます。

早期は合併症などが起こりやすいため、生命・機能予後に影響を与えることがあるので、

無理のない範囲でバイタルに気をつけながら行うことが重要です。

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