あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問39
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
末梢神経麻痺と萎縮した筋に対する施術部位の組合せで最も適切なのはどれか。
- 正中神経麻痺 ――― 母指球
- 橈骨神経麻痺 ――― 小指球
- 筋皮神経麻痺 ――― 前腕前側
- 尺骨神経麻痺 ――― 前腕後側
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この過去問の解説 (3件)
01
末梢神経障害における、末梢神経麻痺は、主に、絞扼性のニューロパチーとなります。
正中神経麻痺では、母指対立筋・短母指外転筋が麻痺し、猿手となります。(手根管症候群など)
橈骨神経麻痺では、前腕の伸筋群が麻痺し、下垂手となります。
筋皮神経麻痺では、上腕二頭筋・上腕筋・烏口腕筋が麻痺し、前腕外側の感覚が消失します。
尺骨神経麻痺では、骨間筋や環指と小指の虫様筋、小指球筋が麻痺し、鷲手となります。(肘部管症候群など)
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02
正解は正中神経麻痺 ―― 母指球です。
○
母指球の筋は、
母指内転筋、短母指屈筋、母指対立筋、短母指外転筋からなっています。
正中神経は、短母指屈筋、母指対立筋、短母指外転筋を支配していますので、
正中神経麻痺による筋萎縮の場合、母指球が施術部位として適切であると考えられます。
なお、尺骨神経は、
母指球の筋のうち、母指内転筋と短母指屈筋を支配しています。
×
橈骨神経が支配する指の筋は、
総指伸筋, 小指伸筋, 尺側手根伸筋,
長・短母指伸筋, 示指伸筋, 長母指外転筋です。
小指球の筋は、
小指外転筋、短小指屈筋、小指対立筋、短掌筋からなっています。
いずれも尺骨神経に支配されています。
×
筋皮神経が支配する筋は、
烏口腕筋, 上腕二頭筋, 上腕筋で、上腕にある筋です。
前腕の前側にある筋は、
長母指屈筋、深指屈筋、方形回内筋で、正中神経が支配しています。
×
尺骨神経が支配する筋は、深指屈筋、尺側手根屈筋などです。
前腕後側にある筋は、
小指球筋、腕橈骨筋や橈側手根伸筋などで、橈骨神経支配です。
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03
末梢神経麻痺と萎縮した筋に対する施術部位の組合せで最も適切なものは
母指球(浅層)は正中神経の支配領域なので1番が正解です。
ちなみに、母指球の深層は尺骨神経に支配されます。
他の選択肢については次の通りです。
2 .橈骨神経麻痺 ――― ×小指球 → 〇前腕後側
3 .筋皮神経麻痺 ――― ×前腕前側 → 〇上腕前面
※前腕前部は正中神経麻痺の施術部位に適します
4 .尺骨神経麻痺 ―――× 前腕後側 → 〇小指球
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