あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問52
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問52 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す病証で施術対象となる経脈はどれか。
「72歳の男性。主訴は腰痛。徐々に発病し、我慢できる程度の痛みが長く続くようになった。難聴があり手足が冷たく、精神的な疲労を感じる。舌は淡、脈は細を認める。」
「72歳の男性。主訴は腰痛。徐々に発病し、我慢できる程度の痛みが長く続くようになった。難聴があり手足が冷たく、精神的な疲労を感じる。舌は淡、脈は細を認める。」
- 足の太陰経
- 足の少陰経
- 足の少陽経
- 足の陽明経
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この過去問の解説 (3件)
01
腰痛や難聴、精神疲労は、腎の蔵精機能の失調によるものと考えられます。
手足の冷えは、腎精が不足し原気が十分に化生されず、陰陽のバランスが維持できず陽虚になり起こったと言えます。
舌が淡というのは寒証をあらわします。以上のことから、本症例は腎陽虚であると考えられます。
腎陽虚は、腎精の不足により温煦機能・気化作用が低下し、陽虚の証候が起こる病証です。
足の太陰経の病証では、咳嗽、息切れなどの症状がみられます。
足の少陰経の病証では、腎の作用である蔵精の失調による症状が出ます。なのでこれが正解であると考えられます。
足の少陽経の病証では、口苦、優柔不断などの症状がみられます。
足の陽明経の病証では、食欲不振や悪心、腹部膨満感などの症状がみられます。
他に腎の病証には、腎精不足・腎気虚・腎陰虚などがあります。それぞれの状態と症状をおさえておきましょう。
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02
正解は足の少陰経です。
×
足の太陰(脾)経は、
消化器系や婦人科系、慢性疲労などの脾の病証に用いられます。
○
事例より、徐々に始まり我慢できる程度で長く続くようになった腰痛、
難聴、手足の冷感、精神的疲労、舌が淡、脈が細を認めています。
これらの症状から、腎の病証である可能性があり、
足の少陰(腎)経が適切な施術対象であると考えられます。
×
足の少陽(胆)経は、
耳や目、脇の下から腰、
下肢にかけての症状や消化器系や精神的な症状など、
胆の病証に用いられます。
×
足の陽明(胃)経は、頭痛や鼻づまり、
胃をはじめとする消化器症状など胃の病証に用いられます。
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03
問題文は、腎の病証を示しているため、
2番の足の少陰(腎)経が正解です。
各選択肢の施術対象になる病証は、次の通りです。
1.足の太陰経 → 脾の病証
3.足の少陽経 → 胆の病証
4.足の陽明経 → 胃の病証
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