問題
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加齢による陽萎に対する治療穴で最も適切なのはどれか。
1 .
肝兪
2 .
心兪
3 .
腎兪
4 .
脾兪
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問55 )
陽萎は勃起不全のことであり、生殖機能を主っている精が不足すると起こります。
肝兪は第9胸痛棘突起下縁の外方1寸5分にあります。
心兪は第5胸痛棘突起下縁の外方1寸5分にあります。
腎兪は第2腰椎棘突起下縁の外方1寸5分にあります。腎は精を貯蔵しているので、腎兪を刺激して不足している精を補う必要があります。なので、これが正解であると考えられます。
脾兪は第11胸痛棘突起下縁の外方1寸5分にあります。
背部兪穴は臓腑の気の注ぐところとされ、臨床上大事な経穴です。
正解は腎兪です。
×
肝兪は足の太陽膀胱経に属しています。
肝疾患や目の症状、自律神経疾患などに用いられます。
×
心兪は足の太陽膀胱経に属しています。
心疾患や不眠症などに用いられます。
○
腎兪は足の太陽膀胱経に属しています。
泌尿器系疾患や腰痛などに用いられ腎の働きを促します。
加齢による陽萎(勃起不全)に対する治療穴として適切であると考えられます。
×
脾兪は足の太陽膀胱経に属しています。
消化器系疾患や倦怠感などに用いられます。
陽萎とは勃起不全のことで、腎陽が虚することでおきます。
よって、3番の腎兪が正解です。
各選択肢の治療穴が、適切となる病状例を挙げます。
1.肝兪 → 気滞による血瘀や肝血虚による転筋など
2.心兪 → 心血虚による健忘や心陽虚による胸悶など
4.脾兪 → 脾虚湿盛による浮腫や脾気虚による大便溏薄など