あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問60
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問60 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「68歳の男性。主訴は右小指のしびれ。最近では骨間筋の萎縮も生じている。医療機関を受診したところ、変形性肘関節症と診断された。」
低周波通電療法の際に表面電極を当てる部位の組合せで最も適切なのはどれか。
「68歳の男性。主訴は右小指のしびれ。最近では骨間筋の萎縮も生じている。医療機関を受診したところ、変形性肘関節症と診断された。」
低周波通電療法の際に表面電極を当てる部位の組合せで最も適切なのはどれか。
- 尺沢 ――― 孔最
- 曲池 ――― 手三里
- 小海 ――― 支正
- 曲沢 ――― 郄門
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この過去問の解説 (3件)
01
障害を受けている尺骨神経に対してアプローチしたいので、尺骨神経が支配している筋肉上の経穴を選びます。
尺沢は肘窩横紋上、上腕二頭筋腱外方にある経穴で、筋肉は腕橈骨筋と上腕筋です。孔最は手関節横紋から7寸上にある経穴で、筋肉は腕橈骨筋と円回内筋です。
曲池は肘外側、尺沢と上腕骨外側上顆を結ぶ線上の中点にある経穴で、筋肉は長・短橈側手根伸筋です。手三里は前腕後外側、肘窩横紋の下方2寸にある経穴で、筋肉は長・短橈側手根伸筋です。
小海は肘後内側、肘頭と上腕骨内側上顆間の陥凹部にある経穴で、筋肉は尺側手根屈筋です。支正は前腕後内側、手関節背側横紋の上5寸にある経穴で、筋肉は尺側手根屈筋です。尺側手根屈筋は尺骨神経に支配されているので、これが正解であると考えられます。
曲沢は肘前面、上腕二頭筋腱内方にある経穴で、筋肉は上腕筋です。郄門は手関節掌側横紋の上方5寸の経穴で、筋肉は橈側手根屈筋、長掌筋、浅指屈筋です。
尺骨神経が支配している筋肉は以下の通りです。
尺側手根屈筋
深指屈筋
短母指屈筋
母指内転筋
虫様筋
掌側骨間筋
背側骨間筋
小指外転筋
小指対立筋
短小指屈筋
短掌筋
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02
正解は小海 ――― 支正です。
×
尺沢、孔最はいずれも手の太陰肺経に属しており、橈骨神経障害などに用いられます。
×
曲池、手三里はいずれも手の陽明大腸経に属しており、橈骨神経障害などに用いられます。
○
小海、支正はいずれも手の太陽小腸経に属し、尺骨神経麻痺などに用いられます。
事例では、右小指のしびれが主訴であることから、適切な部位であると考えられます。
×
曲沢、郄門は、いずれも手の厥陰心包経に属し、正中神経麻痺などに用いられます。
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03
正解は、3番です。
骨間筋は尺骨神経の支配領域なので、
小海と支正の組み合わせが適切です。
各選択肢にある経穴部位の支配神経は次の通りです。
1.尺沢は筋皮神経、孔最は正中神経です。
2.曲池・手三里は、ともに橈骨神経です。
4.曲沢は筋皮神経、郄門は正中神経です。
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