あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問61

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問61 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「40歳の男性。主訴は心窩部痛。食後に胃が張って痛む。症状はストレスにより悪化する。病院で胃酸分泌抑制薬を処方された。」

胃酸分泌を促進する消化管ホルモンはどれか。
  • ガストリン
  • セクレチン
  • コレシストキニン
  • 血管作動性腸ペプチド(VIP)

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この過去問の解説 (3件)

01

心窩部痛で考えられるものは

・逆流性食道炎

・胃炎

・胃がん

・胃アニサキス

・十二指腸炎

・十二指腸潰瘍

・機能性ディスペプシア(ストレス性胃炎)

などがあります。

今回は『食後の痛み』『ストレスで悪化』とあるので、機能性ディスペプシアと考えられます。

問題は胃酸分泌促進とあるので注意が必要です。

選択肢1. ガストリン

⚪︎

三大消化酵素の1つです。

作用:胃酸分泌促進

分泌部位:胃幽門部前庭部と十二指腸上部のG細胞

選択肢2. セクレチン

×

三大消化酵素の1つです。

作用:胃酸分泌抑制、膵液(重炭酸)の分泌促進

分泌部位:十二指腸のS細胞

選択肢3. コレシストキニン

×

三大消化酵素の1つです。

作用:胆嚢収縮、膵液分泌促進

分泌部位:十二指腸と空腸のI細胞

選択肢4. 血管作動性腸ペプチド(VIP)

×

作用:胃液分泌抑制、膵液分泌促進

   血管拡張、心拍出量↑、消化管平滑筋弛緩

分泌部位:上部小腸の神経叢

まとめ

ガストリンは頻出するので覚えておきましょう。

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02

正解はガストリンです。

選択肢1. ガストリン

ガストリンは、主に胃の幽門前庭部から血中に分泌されます。

胃の主細胞に働きかけて胃酸の分泌を促進します。

選択肢2. セクレチン

×

セクレチンは、十二指腸から血中に分泌されます。

膵液の分泌を促し、胃液の分泌を抑制します。

選択肢3. コレシストキニン

×

コレシストキニンは、主に十二指腸で分泌されます。

膵液や胆汁の分泌を促進、胃液の分泌を抑制します。

選択肢4. 血管作動性腸ペプチド(VIP)

×

血管作動性ペプチド(VIP)は、血管を拡張するほか、

消化管では胃液の分泌を抑制、また胆汁や膵液などの分泌を促進します。

また、脳や免疫系などにおける作用もあるといわれています。

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03

胃酸分泌を促進する消化菅ホルモンは、1.ガストリンです。

選択肢のホルモンの作用は、次の通りです。

2.セクレチン → -HCO3や水分に富む膵液や胆汁の分泌促進、胃酸分泌抑制。

3.コレシストキニン → 消化酵素に富む膵液の分泌促進、胃酸分泌抑制。

4.血管作動性腸ペプチド(VIP) → 血管拡張作用。

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