あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問70
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問70 (訂正依頼・報告はこちら)
エリーテスト陽性患者の罹患筋に行うマッサージの手技で、最も効果が期待できるのはどれか。
- 軽擦法
- 叩打法
- 揉捏法
- 振せん法
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は揉捏法です。
エリーテストは大腿直筋を評価するテストです。
陽性の場合は、大腿直筋の筋短縮を疑います。
×
軽擦法は、手のひらや指を使用し、
心臓から外側に向かって患部を軽くさする手技です。
摩擦により皮膚の温度が上昇し血行が促され、
新陳代謝が促進され、こりの緩和やリラックス効果がされます。
×
叩打法は施術者の手指で患部を打ち叩く手技です。
筋肉の働きを高め血行を促します。
○
揉捏法は、手根部や指を使い、垂直方向に圧をかけながら、
縦や横あるいは円を描くように筋肉を揉んでいく手技です。
筋肉が萎縮し硬くなることで生じる筋疲労などを回復、予防するので、
筋短縮が考えられる場合に用いる手技として適切であると考えられます。
×
振せん法は、手のひらや指を使い、
バイブレーターのように筋肉を震わせる手技です。
血行が促され、筋肉や神経の機能が高まります。
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02
エリーテストは大腿直筋に対するテスト方法です。
陽性の場合、大腿直筋の短縮をしめします。
×
血液やリンパ液の循環促進を促し、筋力の増強も期待できる手技です。
今回は筋短縮なのでこれは目的が違います。
×
軽く・短く行えば、神経・筋の興奮を高め、
強く・長く行えば、神経・筋の興奮を鎮めます。
麻痺した筋肉の回復を狙うこともできますが、今回は目的が違うため不正解です。
⚪︎
筋萎縮や筋疲労を回復させる作用があります。
これが正解です。
×
神経筋系、内臓機能が減弱しているような疾患に用います。
機能亢進と興奮性を高める作用があります。
今回は筋短縮なので目的が違います。
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03
エリーテスト陽性の所見は、大腿直筋の短縮です。
よって、柔軟性を高める・筋の血行を促進する効果のある
3.揉捏法が正解です。
各選択肢の手技の作用は、次の通りです。
1.軽擦法 → 血液やリンパ液の還流促進、腹部内臓機能の調整。
2.叩打法 → 弱刺激で短時間では、神経と筋肉を興奮させます。
強刺激で長時間では、神経と筋肉を鎮静します。
4.振せん法 → 神経や筋肉を興奮させます。
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