問題
本患者が骨粗鬆症治療を受けなかった場合に起こりやすいのはどれか。
骨粗鬆症とは、閉経後の女性に好発し、骨強度の低下により骨折しやすくなる状態を指します。骨折によりADLが障害されることで、寝たきりといった高齢者のQOL低下の要因となります。
骨強度が低下することで生じる脆弱性骨折では、胸腰椎移行部に好発し、軽い日常生活動作でも受傷することがあります。なので、これが正解であると考えられます。
成人で多くみられる骨折で、交通事故などによって生じる骨折です。
交通事故などによって生じる骨折です。
交通事故や労働災害などによって生じる骨折です。
骨粗鬆症は閉経後の女性に多いです。そのため女性では、腰椎および大腿骨頸部の骨折の有病率は年齢とともに増加します。骨粗鬆症でみられる骨折で多いのは、椎体圧迫骨折、大腿骨頸部骨折、橈骨遠位端骨折などがあげられます。
82歳の女性は、
転倒し左大腿骨頸部を骨折しました。
骨粗鬆症は、骨量が減少した状態で、
女性ホルモンの変化から、
高齢の女性に多くみられます。
脊椎圧迫骨折は、
椎骨がつぶれてしまう骨折です。
高齢女性で、骨粗鬆症がある場合には、
転倒や重いものを持った時などに生じやすく、
これが正解であると考えられます。
橈骨頭骨折は、
橈骨頭部の骨折で、
成人に多いとされています。
骨粗鬆症と関連があるのは、
橈骨遠位端骨折です。
上腕骨骨幹部骨折は、
上腕骨骨幹部の骨折です。
転落や交通事故など、
強い力が加わることにより生じます。
大腿骨骨幹部骨折は、大腿骨骨幹部の骨折です。
交通事故など、強い力が加わることにより生じます。
骨粗鬆症は、骨量の減少により、
わずかな力でも骨折しやすい状態です。
骨粗鬆症では、骨が脆くなり骨折しやすくなりますが、
特に、
脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折、大腿骨頸部骨折が多くみられます。
よって、これらの骨折の中で当てはまるのは、脊椎の圧迫骨折という事になります。