あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午後 問44
この過去問の解説 (3件)
下腿コンパートメント症候群は、
骨、筋膜、筋間中隔に囲まれてできた
コンパートメント(区画)の内部で、
組織内圧が上昇すると、
その区画内の血流が阻害され、
組織が機能不全を起こすものです。
前方コンパートメントには、
前脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋があります。
短腓骨筋は、外方コンパートメントにあります。
外方コンパートメントには、
長腓骨筋、短腓骨筋があります。
長指伸筋は、深後方コンパートメントにあります。
浅後方コンパートメントには、
腓腹筋、ヒラメ筋があります。
後脛骨筋は、深後方コンパートメントにあります。
深後方コンパートメントには、
後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋がありますので、
これが正解であると考えられます。
各コンパートメントには筋肉のほか、
神経や血管が存在します。
下腿コンパートメント症候群とは、下腿にある筋区画(コンパートメント)の内圧が上昇し、循環不全により神経や筋肉に不可逆的な壊死を起こすものです。外傷などが原因となる急性コンパートメント症候群と、激しい運動が原因となる慢性コンパートメント症候群があります。
前部区画に存在するのは下腿の伸筋群(前脛骨筋、長母指伸筋、長趾伸筋)です。
外側区画に存在するのは腓骨筋群(長・短腓骨筋)です。
浅後部区画に存在するのは浅層に位置する屈筋群(腓腹筋、ヒラメ筋足底筋)です。
深後部区画に存在するのは、深層に位置する屈筋群(長母指屈筋、長指屈筋、後脛骨筋)です。なので、これが正解であると考えられます。
下腿コンパートメント症候群のポイントは、前部区画、外側区画、浅・深後部区画に位置している筋肉、神経、血管を把握することです。
コンパートメントとは、筋肉が筋膜によって分けられた区画のことです。
下腿部のコンパートメントは、
前方→前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋
外方→長・短腓骨筋
浅後方→腓腹筋、ヒラメ筋
深後方→後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋
に分かれていて、
この筋肉の区画の内圧が、一定以上上昇した時におこる阻血障害がコンパートメント症候群です。
前腕における同様のコンパートメント内圧上昇による阻血障害では、「フォルクマン拘縮」となります。
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