あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問54
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す病証で随伴症状として最もみられるのはどれか。
「50歳の男性。主訴は不眠。布団に入ってもなかなか寝つけない。仕事でのストレスが多く、少しのことでイライラしてしまう。舌質は紅、脈は弦数を認める。」
「50歳の男性。主訴は不眠。布団に入ってもなかなか寝つけない。仕事でのストレスが多く、少しのことでイライラしてしまう。舌質は紅、脈は弦数を認める。」
- 空虚感を伴う痛み
- 暑さと無関係な発汗
- 息切れ
- 目の充血
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この過去問の解説 (3件)
01
不眠、なかなか寝付けない、仕事でのストレス、イライラ、からは肝の病証が疑われます。舌質は紅ということから熱証、脈が弦ということから肝の疏泄失調、脈が数ということから内熱がある場合に認められます。以上のことから疏泄が失調し、気滞が生じていることから肝気鬱結が疑われます。
空虚感を伴う痛みは精血の損傷によりみられます。
暑さと無関係な発汗は心の病証でみられ、心気の虚損により衛気に影響が及ぶと自汗となります。
息切れは肺の病証などでみられ、粛降が失調することで生じます。
肝は目に開竅すると言われており、肝火などの内熱も目に反映され、目の充血などの症状が起こります。なので、これが正解であると考えられます。
症状、舌、脈の状態を総合的に評価して、病証を推論することが重要となります。五臓の特徴をおさえておきましょう。
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02
「50歳の男性。主訴は不眠。布団に入ってもなかなか寝つけない。仕事でのストレスが多く、少しのことでイライラしてしまう。舌質は紅、脈は弦数を認める。」
「不眠、ストレス、イライラ」ということから、肝の病証、
舌質紅ということから、熱証
脈は弦ということから、気滞
以上の事から、肝気鬱結の症状と考えられます。
目の充血や、悪心、嘔吐、食欲不振などの症状もみられます。
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03
症例の男性は、不眠を主訴としており、
寝つきが悪く、仕事のストレスも多く、
少しのことでイライラする状態です。
また、舌質は紅、脈は弦数を認めるとのことから、
熱証あるいは虚証であることが
示唆されます。
空虚感を伴う痛みは、
気血精髄の不足によって生じるものと考えられます。
暑さと無関係な発汗は、
心の病証などでみられます。
息切れは、心の病症などでみられます。
肝は、血を蔵し、疏泄や筋を主り、
目に開蜴します。
症例の男性の症状などから、目の充血は、
最もみられる症状であることが想定されますので、
これが正解であると考えられます。
随伴症状とは、
主となる症状に伴って生じる症状をいいます。
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