あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午後 問57
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午後 問57 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す病証でみられる舌所見として最も適切なのはどれか。
「21歳の女性。主訴は月経痛。痛みの程度は軽く、経血量も少ない。痩せ型で顔に艶がなく、少食である。」
「21歳の女性。主訴は月経痛。痛みの程度は軽く、経血量も少ない。痩せ型で顔に艶がなく、少食である。」
- 淡舌
- 淡紅舌
- 紅舌
- 紫舌
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この過去問の解説 (3件)
01
症例の女性は、軽い月経痛を主訴としています。
経血量は少なく、
痩せ型で顔に艶がなく、少食であることから、
気血不足であることがうかがえます。
淡舌は、淡紅色よりも淡白なもので、
気血が不足している際にみられますので、
これが正解であると考えられます。
淡紅舌は、正常な血色のもので、
裏証、軽い熱証の際にもみられます。
紅舌は、淡紅舌よりも紅いもので、
実熱、陰虚による虚熱の際にみられます。
紫舌は、舌色が青紫のもので、
裏証などの際にみられます。
舌診では、舌質と舌苔を観察します。
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02
「21歳の女性。主訴は月経痛。痛みの程度は軽く、経血量も少ない。痩せ型で顔に艶がなく、少食である。」
舌診の問題ですが、
痛みは軽く、経血量が少なく、
痩せている、顔につやがない、
小食、
ということで、明らかに虚証であり、
特に、気虚、血虚とイメージが湧きます。
舌質紅は、陰虚
舌質淡は、気虚、血虚
舌質淡紅は、正常か、裏熱証
舌質紫は、血瘀
となるので、
舌質は、淡を選びます。
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03
月経痛、経少、小食という症状から、気血両虚を疑います。飲食物の摂取不足により気血の生成量が減少し、女子胞に供給される血量が減少します。
瘦せ型で顔に艶がない、というのも全身を滋養することができていないと捉えられます。
赤みが少なく白っぽい舌で、気血不足や寒証でみられます。問題文の病証は気血不足なので、これが正解であると考えられます。
薄いピンク色の舌で健康な状態です。病状が軽い場合にもみられます。
赤みがやや強い舌で、実熱あるいは陰虚による熱証でみられます。
紫色の舌で血瘀でみられます。
舌の色は気血の盛衰や寒熱などを反映します。淡紅色が基本で、赤みが少なくなれば気血の盛衰や寒証、赤みが強くなれば熱証、青みが強くなれば寒証となります。また、紫色や暗色は血瘀を示します。
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