あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問25
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
血液のガス運搬について正しいのはどれか。
- 肺における酸素の移動は能動輸送によって行われる。
- 組織における二酸化炭素の移動は拡散によって行われる。
- 静脈血では二酸化炭素はアルブミンと結合して運ばれる。
- 動脈血における酸素化ヘモグロビンの割合は約60%である。
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この過去問の解説 (3件)
01
ガス交換とは、肺胞で行われる、
酸素を血液中に取り入れて、動脈血となり、
静脈血から取り出した二酸化炭素を排出するという、
一連の流れを言います。
肺胞と血液のガス交換を「外呼吸」
血液と細胞のガス交換を「内呼吸」
と言います。
ガス交換は、ガス分圧差による拡散によるものです。
拡散とは、濃度の濃いほうから薄い方へ、物質が移動することです。
二酸化炭素は、重炭酸イオンと結合します。
酸素化ヘモグロビンの割合とは、酸素飽和度の事で、動脈血で95%、静脈血で75%です。
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02
この問題は、血液中のガス運搬に関する基本的な生理学的知識を問うものです。
酸素や二酸化炭素がどのように体内を移動し、どの分子と結びついて運ばれているかを正確に理解する必要があります。
酸素は肺胞から毛細血管への移動は、濃度勾配に従った受動的な拡散によって行われます。
能動輸送ではなく、エネルギーを使わない拡散で酸素は運ばれます。
この選択肢は不正解です。
二酸化炭素は、組織から毛細血管内へ拡散によって移動します。
濃度勾配に従って自然に移動するため、エネルギーを必要としません。
この選択肢が正解です。
静脈血では、二酸化炭素は主に炭酸水素イオンや血漿中のタンパク質(アルブミンではなくヘモグロビン)と結びついて運ばれます。
アルブミンと結びついて運ばれるわけではありません。
この選択肢は不正解です。
動脈血における酸素化ヘモグロビン(酸素ヘモグロビン)の割合は、おおよそ97〜98%程度です。
60%は低すぎる異常な数値です。
この選択肢は不正解です。
血液のガス運搬においては、酸素や二酸化炭素が拡散によって移動する点や、それらがどの分子と結合して運ばれるかを理解しておくことが重要です。
特に、酸素は肺で拡散により毛細血管に取り込まれ、二酸化炭素は炭酸水素イオンなどに変換されて運搬されます。
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03
人は呼吸によって酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。この動きはガス交換と言われ、肺だけでなく各器官で必要としている酸素を全身へ運び産物の二酸化炭素を各器官から回収し排出する目的があります。
酸素の移動は拡散によって行われます。二酸化炭素と同様ですが、拡散力は酸素<二酸化炭素です。
正しいです。
拡散とは浸透圧に似た考え方で濃度の濃い方から薄い方へと物質が移動することを指します。
二酸化炭素は高い拡散力を持ち合わせているので、酸素を運搬してきた血液が二酸化炭素濃度が低くなるとそこへ流入していきます。
アルブミンは肝臓で作られあらゆる栄養素などと結合するが、二酸化炭素とは結合しません。
結合した組織を目的地まで運ぶ役割を担い、水分を多く含み、浸透圧を維持する働きもあります。
動脈中の酸素化ヘモグロビンは約25%程度と言われています。
ガス交換では様々な器官に酸素を届け、二酸化炭素を排出します。
また血液循環とも重なる部分があり一連の流れを一緒に覚えておきましょう。
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