あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午前 問62

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午前 問62 (訂正依頼・報告はこちら)

せん妄について正しいのはどれか。
  • 若年者に多い。
  • 通常は一過性である。
  • 日中に好発する。
  • 睡眠薬を治療に用いる。

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この過去問の解説 (2件)

01

せん妄とは、身体的な負荷がかかったときに生じる意識の混乱で、睡眠障害、幻覚・妄想、見当識障害、情動・気分の障害、神経症状などが起こります。

選択肢1. 若年者に多い。

せん妄は70歳以上の高齢者に多いです。

選択肢2. 通常は一過性である。

せん妄は一時的な意識障害ですので、これが正解であると考えられます。

選択肢3. 日中に好発する。

せん妄は夕方や夜間に起こることが多いです。

選択肢4. 睡眠薬を治療に用いる。

原因除去、環境調整で好転しない場合に薬物療法を行いますが、特にベンゾジアゼピン系睡眠薬はせん妄を誘発させる恐れがありますので用いません。

まとめ

せん妄の症状は認知症と似ていますが、せん妄の主体は意識障害で、認知症の主体は認知機能の低下となります。

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02

せん妄は、意識の混乱や錯乱、幻覚などの症状が現れる急性の精神状態です。

 

この問題では、せん妄に関する基本的な特徴や治療法について理解しているかを問うています。

 

せん妄の特徴を正確に覚えるようにしましょう。

選択肢1. 若年者に多い。

せん妄は一般的に高齢者に多く見られる症状です。

 

特に身体的または心理的なストレスが加わった場合や、入院中の環境変化に対して起こりやすいです。

 

したがって、若年者に多いという記述は誤りです。

選択肢2. 通常は一過性である。

せん妄は通常、一過性です。

 

原因が改善されると回復することが多いです。

 

特に急性の要因(感染症、薬物、副作用など)は状態が改善すると、せん妄も軽快します。

 

したがって、この選択肢は正解です。

選択肢3. 日中に好発する。

せん妄は「夜間せん妄」といわれるくらい夜間に多いのが特徴です。

 

したがって、日中に好発するという記述は誤りです。

選択肢4. 睡眠薬を治療に用いる。

せん妄の治療において、睡眠薬の使用は一般的ではありません。

 

むしろ、睡眠薬はせん妄を悪化させる可能性があります。

 

治療としては、環境調整や原因疾患の治療が中心です。

 

したがって、この選択肢は誤りです。

まとめ

せん妄について正しいのは、「通常は一過性である」です。

 

せん妄は高齢者に多く、夜間に悪化しやすい傾向があります。

 

治療には環境調整や原因の除去が中心であり、睡眠薬は通常使用されません。

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