あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問51
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問51 (訂正依頼・報告はこちら)
急な腰痛とともに排尿障害や下肢後面の激痛がある場合、施術対象となる経脈はどれか。
- 足の少陰経
- 足の厥陰経
- 足の少陽経
- 足の太陽経
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題では下記症状から施術対象となる経脈を正しく選ぶ必要があります。
・急な腰痛
・排尿障害
・下肢後面の激痛
膀胱や下肢症状と関連する経脈を正しく理解する必要があります。
足の少陰経(腎経)は、腎と関連があって体内の水分調整や生殖機能に関与しています。
腰痛に関連することもありますが、下肢後面の痛みや排尿障害に直接関連することは少ないです。
そのため、この選択肢は不正解です。
足の厥陰経(肝経)は、肝と関連があって筋肉や血液の循環に影響を与えます。
腰痛や下肢後面の痛み、排尿障害に対する直接的な関係は乏しいです。
この選択肢も不正解です。
足の少陽経(胆経)は、胆と関連があって体側や側頭部に関与します。
腰痛や下肢後面の痛み、排尿障害には直接関与しません。
よってこの選択肢も不正解です。
足の太陽経(膀胱経)は、膀胱と関連があって背部から下肢にかけて流れています。
腰痛や下肢後面の激痛、排尿障害に対して直接関与します。
この経脈を刺激することで対象症例の症状改善が期待できます。
この選択肢が正解です。
急な腰痛、排尿障害、下肢後面の激痛に対して適切な経脈は足の太陽経(膀胱経)です。
膀胱経は背部から下肢にかけて流れ、これらの症状に効果的な施術が可能です。
太陽経だと排尿障害との関連がないように感じますが、膀胱経という名前も知っていると効果をイメージしやすくなります。
経脈は複数の名称をまとめて覚えておきましょう。
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02
経絡弁証では、経絡やそれが所属する臓腑に関連する症候から失調のある経絡を考えます。
足の少陰経は下肢内側を走行します。
足の厥陰経は脛骨内側面を走行します。
足の少陽経は下肢外側を走行します。
足の太陽経は下肢後面を走行します。
なので、これが正解であると考えられます。
各経脈の病証については、「霊枢」の経脈扁に記載されています。
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