あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問77

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問77 (訂正依頼・報告はこちら)

識別可能な触圧覚を伝える求心性ニューロンが交叉する位置はどれか。
  • 延髄
  • 視床
  • 脊髄
  • 中脳

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この過去問の解説 (3件)

01

識別可能な触圧覚とは触られたもの性状がわかることを言います。

目を閉じても柔らかいか、硬いかなど感覚がわかるのはこの触圧覚が働いているためと言えます。

選択肢1. 延髄

延髄の外側で求心性ニューロンが交叉します。

選択肢2. 視床

視床は通過しますが交叉する部位ではありません

選択肢3. 脊髄

脊髄は通過しますが交叉する部位ではありません。

選択肢4. 中脳

大脳が反応するので中脳ではありません。

まとめ

触ったり触れたものの感覚が鈍ったりわからなくなってしまった場合には、この神経経路のどこかで障害が起きている場合があります。

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02

皮膚感覚には触覚、温覚、冷覚、痛覚などがあります。体性感覚の情報は後索内側毛帯路、脊髄視床路、脊髄網様帯路の経路があります。
触圧覚は後索内側毛帯路と一部は脊髄視床路、痛覚と温度感覚は脊髄視床路か脊髄網様帯路を通ります。

選択肢1. 延髄

識別可能な触圧覚の経路は後索内側毛帯路で、延髄で交叉し後索核でニューロンを変えます。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 視床

視床で交叉するニューロンはありません。

選択肢3. 脊髄

脊髄後角でニューロンが交叉するのは、脊髄視床路と脊髄毛様体路です。

選択肢4. 中脳

中脳で交叉するニューロンはありません。

まとめ

粗大な触圧覚と温度覚は脊髄視床路を通ります。

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03

識別可能な触圧覚とは、触られたものが何かわかる感覚をいい、後索路を通ります。

後索路は、延髄で交叉するので「延髄」を選択します。


また後索路は、深部感覚(運動、位置、振動)も伝えます。

この深部感覚が障害されるとロンベルグ徴候がみられます。

 

対して、前脊髄視床路を通る、

粗大な触圧覚は、触られている事しかわからない感覚をいい、脊髄レベルで交叉します。

 

これは、どちらも体性感覚の伝導路です。

選択肢1. 延髄

正解です。識別可能な触圧覚や深部感覚を伝える後索路は延髄で交叉します。

 

この他にも、延髄で交叉する伝導路は、

上行性伝導路の錐体路である外側皮質脊髄路、それから錐体外路の延髄網様体脊髄路があります。

選択肢2. 視床

視床で交叉する伝導路はありません。

選択肢3. 脊髄

脊髄で交叉する伝導路は、結構沢山ありますが、全て体性感覚の伝導路です。

粗大な触圧覚の前脊髄視床路、温痛覚の外側脊髄視床路、筋紡錘や腱紡錘からの深部知覚の前脊髄小脳路が、脊髄レベルで交叉します。
 

選択肢4. 中脳

中脳で交叉する伝導路は、皮質核路、赤核脊髄路、視蓋脊髄路があります。

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