あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問4 (午前 問4)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問4(午前 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

ノーマライゼーションの理念を最もよく表している内容はどれか。
  • 安楽死
  • 臓器移植
  • バリアフリー
  • リハビリテーション

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この過去問の解説 (3件)

01

バリアフリー がノーマライゼーションの理念を最もよく表しています。
ノーマライゼーションは、障害の有無や年齢に関係なく、誰もが「普通の暮らし」を送れる社会を目指す考え方です。

物理的・制度的な障壁(バリア)をなくすバリアフリーは、この理念を具体的に進める方法として位置づけられています。

 

選択肢1. 安楽死

生命を終わらせる判断に関わる概念であり、生活環境を整えて共に生きるというノーマライゼーションとは方向性が異なります。

選択肢2. 臓器移植

医療技術の一つで、受け入れ体制や倫理は重要ですが、「社会にある障壁を取り除き日常生活を支える」という理念とは直結しません。

選択肢3. バリアフリー

建物の段差解消や点字ブロックの整備など、環境や制度からバリアを取り除き、誰もが同じように行動できるようにする取り組みです。

ノーマライゼーションを具体化する代表的な施策とされています。

選択肢4. リハビリテーション

心身機能を回復・維持し、社会参加を助ける点では理念に近いものの、主に「本人の機能改善」に焦点を当てています。

社会全体の環境整備を重視するバリアフリーの方が、ノーマライゼーションを直接示しています。

まとめ

ノーマライゼーションは「社会側の障壁をなくし、誰もが当たり前に暮らせる状態」に重点を置きます。

その具体策として最も代表的なのが バリアフリー です。

安楽死や臓器移植は医療・倫理領域、リハビリテーションは個人の機能回復が中心であり、社会環境の整備という本質に最も合致するのはバリアフリーであると覚えておきましょう。

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02

ノーマライゼーションとは8つの原則があり

障がい者は当たり前に普通の生活を送る権利があり、その生活を社会全体で支えることができるよう構築するということです。

選択肢1. 安楽死

個人の尊厳と自己決定権とあり

原則の見出しを読むだけだと安楽死も自己決定権に含まれると思いがちですが

これは居住地や仕事などの社会生活のことであり

安楽死は含まれません。

よって✕です。

選択肢2. 臓器移植

これもノーマライゼーションにはあたりません

よって✕です。

選択肢3. バリアフリー

バリアフリーは障がい者も健常者と変わらない生活を送るために

使う道具の選択(手に障害があるならそれに見合った補助器具など)、利用する権利があります。

よって〇です。

選択肢4. リハビリテーション

リハビリテーションは

障害者ももちろんですが怪我がある人などが

日常生活を問題なく遅れるようにする訓練にあたり

考え方は近いですがノーマライゼーションにはあたりません。

よって✕です。

まとめ

物事を考えることができる年齢や知能であれば

障害があろうとも職業や生活の自由を持つべきであると考えます。

そのために

持ち物や使う道具などを社会でサポートしていく必要があるのです。

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03

正解は「バリアフリー」です。

ノーマライゼーションとは、障がい者が一般市民と同じように家庭や地域でともに生活することを目指していく考え方のことです。

そのためには、障害者の社会的自立を促す支援やQOLの向上、社会的理解の促進が重要となります。


 

選択肢1. 安楽死

安楽死とは、苦痛を訴える末期患者の求めに応じて、人為的に生命を絶つことを指します。

日本では積極的安楽死を認める法律はなく、安楽死をめぐる裁判でも無罪になった判例はありません。

ノーマライゼーションの理念に即していません。


 

選択肢2. 臓器移植

臓器移植とは、病気や事故等により、正常な働きができなくなった臓器を取り除き、他の人の健康な臓器を移植させることで機能回復を図る医療のことです。

ノーマライゼーションの理念に即していません。


 

選択肢3. バリアフリー

バリアフリーとは、障害者、もしくは高齢者が日常生活を送るうえで障壁となっているものを除去し、過ごしやすい環境を整えていく考え方のことです。

障がい者が一般市民と同じように家庭や地域でともに生活することを目指していくノーマライゼーションの考え方に即しています。


 

選択肢4. リハビリテーション

リハビリテーションとは、障害者のQOL向上を目的とし、疾病の治癒よりも障害の軽減を目指す訓練のことを指します。

社会参加を促す点において、ノーマライゼーションの考えに近いものがあります。

しかし、バリアフリーの方が社会的環境を整備する点において、ノーマライゼーションの考え方に最も即していると言えます。


 

まとめ

ノーマライゼーションの理念には、障害者の社会における一般市民と同等の生活の実現、障害者の社会的自立、社会的理解の促進などがあげられています。

社会的や物理的な障壁の除去を目的とする「バリアフリー」、障害の有無に関係なく全ての人が利用しやすい環境を整備していく「ユニバーサルデザイン」といった考えをもとに、社会環境を整えていくことが、ノーマライゼーションの理念を最もよく表していると言えます。


 

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