あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問5 (午前 問5)
問題文
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問5(午前 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
- 寿命の延長
- 医療費の低減
- プライマリ・ヘルス・ケア
- インフォームド・コンセント
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この過去問の解説 (3件)
01
公衆衛生とは、組織化された地域社会の努力を通じて、疫病予防、生命延長、身体的・精神的健康の能率の増進を図り、すべての住民に生来の権利である健康と長寿を得させるため、組織的に上記の成果を取りまとめようとする科学及び技術
と定義しています。
(tanemura.la.coocan.jp/re3_index/2K/ko_public_health.html引用)
寿命の延長は、生命延長として明記されており
当てはまるため〇です。
医療費の低減は公衆衛生の定義に明記してありません。
よって✕です。
プライマリ・ヘルス・ケアとはWHOが1978年に宣言したもので
ウィンスローが唱えた公衆衛生の定義の約50年後に制定されたため
含まれていません。
よって✕です。
インフォームドコンセントとは
患者や被検者が治療などに関して
十分な説明を受け、理解してもらったうえで同意をしてもらうことを言います。
よって✕です。
公衆衛生とは限られた人や職種が関係するのではなく
一般の人や地域の人も巻き込み、行っていくものとなります。
特に、医療従事者や関係者はしっかり理解しておくべき知識となります。
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02
正解は「寿命の延長」です。
1920年ウインスローにより提唱された公衆衛生の定義は、「組織化された地域社会の努力を通じて、疾病を予防し、寿命を延長し、身体的及び精神的健康と能率の増進を図る科学であり技術である」とされています。
ウインスローによる公衆衛生の定義には、疾病の予防、寿命の延長、心身の健康が挙げられおり、寿命の延長はウインスローが掲げる公衆衛生に該当します。
医療費の低減が直接疾病の予防、寿命の延長、心身の健康に直結するとは限らず、ウインスローの定義にも含まれていません。
プライマリー・ヘルス・ケアとは、1978年の「アルマ・アタ宣言」で初めて提唱されました。
「すべての人に健康を」を基本理念とした保健医療活動のことを示しており、ウインスローの定義に含まれていません。
インフォームド・コンセントとは、問診における「説明と同意」のことを指します。医療者からの情報をもとに患者が選び、決定を行う自己決定権の行使を目的としていますので、ウインスローが掲げる定義には即していません。
ウインスローによる公衆衛生の定義は、「疾病の予防」、「寿命の延長」、「心身の健康」がポイントであり、公衆衛生の代表的な定義として、今日まで用いられています。
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03
寿命の延長 がウインスロー(1920年)が示した公衆衛生の定義に含まれます。
彼は「公衆衛生とは、病気を予防し、寿命を延ばし、身体的・精神的健康を促進する科学であり技術である」と述べ、
最初に「prolonging life(寿命の延長)」を挙げました。
ウインスローの定義にある “preventing disease, prolonging life, and promoting physical health”
に直接該当します。
公衆衛生が目指す最重要目標の一つです。
医療コストの抑制は公衆衛生活動の副次的な成果にはなり得ますが、ウインスローの定義そのものには示されていません。
地域主体の保健医療の概念で、1978年アルマアタ宣言で登場した用語です。
ウインスローの定義より半世紀近く後に提唱されたため、直接は含まれません。
医療行為を受ける際の説明と同意の仕組みで、公衆衛生一般を示す用語ではありません。
ウインスローの定義にも登場しません。
ウインスローは公衆衛生を「病気の予防」「寿命の延長」「健康の増進」という三本柱で捉えました。
選択肢の中で定義に明示されるのは「寿命の延長」だけです。
医療費の低減やプライマリ・ヘルス・ケア、インフォームド・コンセントは重要な概念ですが、ウインスローの原典には含まれないことを押さえておきましょう。
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