あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問17 (午前 問17)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問17(午前 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

胸管について正しいのはどれか。
  • 腸リンパ本幹に始まる。
  • 前縦隔を走行する。
  • 大静脈孔を通る。
  • 左静脈角に注ぐ。

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この過去問の解説 (3件)

01

左静脈角に注ぐ
胸管は体の大部分から集めたリンパを胸腔内で上行させ、

頸部で左内頸静脈と左鎖骨下静脈が合流する角(左静脈角)に流し込みます。

 

選択肢1. 腸リンパ本幹に始まる。

胸管は腹部の乳び槽(リンパ嚢)から出発します。

乳び槽には腸リンパ本幹や腰リンパ本幹が合流しますが、胸管そのものは腸リンパ本幹ではありません。

選択肢2. 前縦隔を走行する。

胸管は後縦隔(脊柱と大動脈の前)を上行します。

胸骨寄りの前縦隔は通りません。

選択肢3. 大静脈孔を通る。

横隔膜を貫く位置は大動脈裂孔です。

大静脈孔を通るのは下大静脈であり、胸管は通りません。

選択肢4. 左静脈角に注ぐ。

正しい。

胸管は頸根部で左静脈角に合流し、リンパを血液循環へ戻します。

まとめ

胸管のポイントは
・腹部の乳び槽から始まる
・横隔膜の大動脈裂孔を通り、後縦隔を上行
・最終的に左静脈角へ開口
という経路です。したがって、選択肢の中で正しいのは 左静脈角に注ぐ だけになります。

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02

胸管とは人体最大のリンパ管です。

リンパは末梢から中枢に向かって流れています。

選択肢1. 腸リンパ本幹に始まる。

リンパ管は乳び槽から始まります。

この乳び槽は

腸リンパ本幹と腰リンパ本幹が合流したものになります。

よって✕です。

選択肢2. 前縦隔を走行する。

胸管は後縦隔を走行します。

よって✕です。

選択肢3. 大静脈孔を通る。

胸管は大動脈裂孔を通ります。

よって✕です。

選択肢4. 左静脈角に注ぐ。

胸管は左静脈角に注ぎます。

よってこれが〇です。

まとめ

胸管は他のリンパ管と違い

内壁が厚く、弁も備わっています

また人体で最大という特徴を持っているので

問題にも出やすい分野です。

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03

正解は「左静脈角に注ぐ。」です。

胸管は脊柱の前を上行し、胸郭上口を通り抜けて、左静脈角に注ぎます。


 

選択肢1. 腸リンパ本幹に始まる。

胸管は、腰リンパ本幹と腸リンパ本幹が合流した乳び槽に始まります。


 

選択肢2. 前縦隔を走行する。

胸管は、脊柱の前に位置しているので、後縦隔を走行します。

選択肢3. 大静脈孔を通る。

胸管は大動脈裂孔を通過します。

選択肢4. 左静脈角に注ぐ。

静脈角とは、内頸静脈と鎖骨下静脈の合流部のことであり、胸管は左の静脈角に注ぎます。


 

まとめ

リンパ系の共通経路は、毛細リンパ管→集合リンパ管→輸入リンパ管→リンパ節→輸出リンパ管→本幹(右リンパ本幹・胸管)となります。

 左右下半身と左半身のリンパの流れは、腰リンパ本幹・腸リンパ本幹→乳び槽→胸管→左静脈角となります。

 右上半身のリンパの流れは、右頚リンパ本幹・右鎖骨下リンパ本幹→右リンパ本幹→右静脈角となります。


リンパの流れを理解することで、実際の臨床でも活用することができます。

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