あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問20 (午前 問20)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問20(午前 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

内側膝状体で中継されるのはどれか。
  • 嗅覚
  • 視覚
  • 聴覚
  • 温度覚

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

内側膝状体とは脳にある視床の一部となります。

選択肢1. 嗅覚

嗅覚は前頭葉などが反応します。

よって✕です。

選択肢2. 視覚

視覚は外側膝状体が関与します。

よって✕です。

選択肢3. 聴覚

内側膝状体は聴覚を中継します。

よって〇です。

選択肢4. 温度覚

温度覚は後腹外側核などが中継します。

よって✕です。

まとめ

脳は各部位より様々な情報を得て、状況などを即時に判断します。

参考になった数0

02

正解は「聴覚」です。

選択肢1. 嗅覚

嗅覚は、嗅粘膜から視床を経ず、大脳皮質の嗅覚野に直接伝えられます。


 

選択肢2. 視覚

視覚は網膜で受容し、視神経を経て視床の外側膝状体で中継され、後頭葉に至ります。

選択肢3. 聴覚

聴覚はコルチ器で受容し、蝸牛神経によって中脳の下丘を経て、視床の内側膝状体で中継され、最終的に側頭葉に至ります。



 

選択肢4. 温度覚

温度覚は表皮にある自由神経終末より受容し、外側脊髄視床路を経て、視床(後外側腹側核)で中継されて頭頂葉の感覚野に至ります。


 

まとめ

視床は嗅覚を除く、あらゆる感覚の中継点です。腹側核は温痛覚や触覚、外側膝状体は視覚、内側膝状体は聴覚の伝導路の中継点です。

それぞれの感覚の伝導路を押さえておくことがポイントです。


 

参考になった数0

03

結論:聴覚が内側膝状体で中継されます。
内側膝状体は大脳の視床にある核で、耳から入った情報を大脳皮質(側頭葉一次聴覚野)へ送る前の最後のリレー地点として働きます。

 

選択肢1. 嗅覚

嗅覚は視床を通らず、大脳辺縁系(嗅皮質)へ直接伝わる経路をとります。

したがって内側膝状体は関与しません。

選択肢2. 視覚

視覚のリレー核は外側膝状体です。

視神経の情報が外側膝状体で中継され、後頭葉の一次視覚野へ向かいます。

選択肢3. 聴覚

耳 → 蝸牛神経 → 蝸牛核 → 上オリーブ核など → 下丘 → 内側膝状体 → 一次聴覚野

という経路をたどります。

内側膝状体は聴覚専用のリレー核です。

選択肢4. 温度覚

温度や痛みなどの体性感覚は脊髄視床路を上行し、視床の後外側腹側核で中継されます。

内側膝状体は通過しません。

まとめ

視床には感覚ごとに担当する核があり、

内側膝状体は聴覚専用、外側膝状体は視覚専用、体性感覚は後外側腹側核と分担しています。

感覚と中継核をセットで覚えておくと、解剖生理の問題で混同しにくくなります。

参考になった数0