あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問21 (午前 問21)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問21(午前 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

頸神経について正しいのはどれか。
  • 頸神経ワナから皮枝が出る。
  • 頸神経の後枝から横隔神経が起始する。
  • 大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する。
  • 第1~第8頸神経の前枝は頸神経叢を形成する。

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この過去問の解説 (3件)

01

頚神経は複雑で重要な部分です。

施術する側としてもしっかりとした理解が必要となります。

選択肢1. 頸神経ワナから皮枝が出る。

頚神経ワナとはC1~C3神経根で形成されており

舌骨下筋群(胸骨甲状筋、胸骨舌骨筋、肩甲舌骨筋、甲状舌骨筋)の運動枝を出します。

出る分枝はこれのみなので、✕です。

選択肢2. 頸神経の後枝から横隔神経が起始する。

横隔神経は後枝からは起始しません。

前枝、C3~C5の神経根からなります。

よって✕です。

選択肢3. 大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する。

大後頭神経は後頭部から頭頂部の皮膚に分布します。

よって〇です。

選択肢4. 第1~第8頸神経の前枝は頸神経叢を形成する。

頚神経叢はC1~C4の前枝から形成されます。

よって✕です。

まとめ

施術するにおいて神経支配などの解剖学を理解しておかなければ

十分な施術効果は得られないと考えます。

複雑で混乱しやすい部分ではありますが

しっかり覚えておきましょう。

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02

正解は「大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する。」です。

頸神経叢はC1~C4の前枝により構成されます。

大後頭神経はC2の後枝です。


 

選択肢1. 頸神経ワナから皮枝が出る。

C1~3の前枝が頸神経ワナを構成し、舌骨下筋群に分布し、支配します。


 

選択肢2. 頸神経の後枝から横隔神経が起始する。

横隔神経は頸神経の前枝です。

選択肢3. 大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する。

大後頭神経はC2の後枝です。デルマトーム上でもC2は後頭部の皮膚感覚に関与しています。


 

選択肢4. 第1~第8頸神経の前枝は頸神経叢を形成する。

C1~C4頸神経の前枝は頸神経叢を形成します。

まとめ

頸神経叢はC1~C4の前枝により構成され、腕神経叢はC5~Th1の前枝により構成されるため、頚神経叢と間違えないように注意が必要です。

また、後頭下筋群を支配する後頭下神経はC1の後枝、大後頭神経はC2の後枝です。


 

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03

大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する のみが正しい内容です。
大後頭神経は第2頸神経(C2)の後枝から出て、後頭部‐頭頂部の皮膚へ感覚線維を送ります。

選択肢1. 頸神経ワナから皮枝が出る。

頸神経ワナ(頸神経輪)はC1〜C3前枝が作るループで、舌骨下筋群への運動枝だけを出します。

皮膚に向かう枝は出ません。

 

選択肢2. 頸神経の後枝から横隔神経が起始する。

横隔神経はC3・C4・C5の前枝が合流してできる運動・感覚混合神経です。

後枝(背側枝)からは起こりません。

選択肢3. 大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する。

正しい。

C2後枝が外後頭隆起付近まで上行し、後頭部の広い範囲の皮膚知覚を担当します。

選択肢4. 第1~第8頸神経の前枝は頸神経叢を形成する。

頸神経叢を作るのはC1〜C4前枝(+一部C5)です。

C5〜C8前枝は主に腕神経叢を構成するため、記述は誤りです。

まとめ

大後頭神経=C2後枝 → 後頭部の皮膚

頸神経ワナ:運動枝のみ

横隔神経:C3〜C5前枝

頸神経叢:C1〜C4前枝


この区別を覚えておくと、頸部神経支配の問題に迷いにくくなります。

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