あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問28 (午前 問28)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問28(午前 問28) (訂正依頼・報告はこちら)

生理的老化により増加するのはどれか。
  • 残気量
  • 基礎代謝量
  • 腎血流量
  • 末梢神経伝導速度

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この過去問の解説 (3件)

01

老化が進むにあたり

たくさんの機能や水分量などが減少していきます。

選択肢1. 残気量

残気量とは呼吸時に肺に残存する空気量を言います。

高齢になると少しの運動で息切れがするのはこのためです。

よって〇です。

選択肢2. 基礎代謝量

基礎代謝量は高齢になると減少します。

筋量が低下することなどが原因とされています。

よって✕です。

選択肢3. 腎血流量

腎血流量は高齢になると減少します。

加齢に伴う腎機能の低下が原因とされています。

よって✕です。

選択肢4. 末梢神経伝導速度

末梢神経伝導速度は低下します。

加齢に伴い、脳で判断して筋肉組織などが動くスピードは遅くなるため

転倒などが起こる可能性があります。

よって✕です。

まとめ

加齢に伴いどのような機能が低下していくかを考えれば

簡単に判断できる問題です。

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02

正解は「残気量」です。

残気量とは、最大限息を吐きだした後、肺に残っている空気の量を指します。

加齢に伴い生理的な機能は低下を示します。


 

選択肢1. 残気量

加齢に伴い呼吸機能が低下し、胸郭や肺の弾力性が低下します。そのため、吐き出せない空気の量が増え、残気量が増加します。

選択肢2. 基礎代謝量

基礎代謝とは、覚醒状態で生命を維持するのに必要な最低限のエネルギー量のことを指します。

基礎代謝は幼年期では数値が高く、老人では数値は低いです。


 

選択肢3. 腎血流量

腎血流量とは、腎臓に流入する血液量のことで、安静時は心拍出量の約4分の1に相当します。

30歳代を100%とすると80歳では約50%にまで減少すると言われています。


 

選択肢4. 末梢神経伝導速度

末梢神経伝導速度とは、痛みなどの感覚刺激が神経を伝導する速度のことを指します。

加齢による髄鞘の変化や神経伝達物質の放出障害などに伴って、末梢神経伝導速度は低下します。


 

まとめ

基本的に、加齢に伴って、多くの機能は低下します。

今回の問題では、加齢に伴い増加するのは何かを聞いており、機能の上昇を聞いているわけではありません。

機能が低下することで生じる結果を考えることが大切です。
 

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03

残気量が増えます。
年を重ねると肺が硬くなり、息を吐き切った後も肺に残る空気(残気量)が多くなります。

このため呼吸の効率が低下します。

 

 

選択肢1. 残気量

加齢で胸郭や肺の弾力が弱まり、完全に吐き出せない空気が増えます。

その結果、残気量は増加します。

選択肢2. 基礎代謝量

筋肉量の減少などで体が必要とする最低限のエネルギーが減り、基礎代謝量は低下します。

選択肢3. 腎血流量

腎臓の血管が硬くなり、血流が減るため 腎血流量は低下します。

選択肢4. 末梢神経伝導速度

神経の髄鞘が劣化し、信号が伝わる速さが落ちるため 末梢神経伝導速度は低下します。

まとめ

生理的老化では、呼吸系の残気量だけが増え、エネルギー消費や腎臓・神経の機能は全体に下がる傾向があります。

呼吸機能の変化が他の指標と逆になる点を覚えておくと区別しやすいです。

 

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