あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問37 (午前 問37)
問題文
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問37(午前 問37) (訂正依頼・報告はこちら)
- 小脳梗塞
- 急性灰白髄炎
- 進行性筋ジストロフィー
- 視床出血
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この過去問の解説 (3件)
01
下位運動ニューロンとは末梢神経のことであり
下位運動ニューロン障害とは弛緩性麻痺(筋力低下を伴う筋委縮)です。
主な原因はウイルスによるものと、末梢神経への外傷によるものです。
小脳梗塞は小脳での脳梗塞のことです。
小脳梗塞は運動ニューロン障害で特徴的な麻痺が見られません。
運動は可能ですが動きのコントロールができなくなります。
よって✕です。
急性灰白髄炎とはポリオのことです。
ポリオウイルスが原因となり骨髄が侵されます。
それにより下位運動ニューロンに問題が生じ
手足に下位運動ニューロン障害の特徴である弛緩性麻痺がおこることが特徴です。
よって〇です。
筋ジストロフィーとは筋肉を作る遺伝子の異常により
筋肉が作られなくなる病気です。
神経の動きは正常で遺伝子による異常なので
✕になります。
視床部で出血することで脳出血に分類されます。
片麻痺が起こることもありますが
感覚神経が害される場合が多いです。
よって✕です。
上位運動ニューロン障害は下位運動ニューロン障害と対照的で
萎縮性麻痺であり、腱反射と筋緊張ともに亢進します。
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02
急性灰白髄炎 が下位運動ニューロン(脊髄前角細胞)をこわしてしまい、その支配筋に筋萎縮が起こります。
ウイルスで傷ついた神経からの刺激が途絶えるため、筋肉がやせ細るのが特徴です。
小脳は動きを調整する場所で、運動ニューロンそのものは傷みません。
筋萎縮よりもふらつきや協調運動障害が目立ちます。
ポリオウイルスが脊髄前角の下位運動ニューロンを破壊し、弛緩性まひと筋萎縮が出ます。
選択肢の中で唯一、下位運動ニューロン障害が直接の原因です。
筋そのものが遺伝的に壊れていく病気で、神経は保たれています。
筋萎縮ではなく筋壊死・脂肪化が中心です。
視床は感覚を中継する部位で、運動ニューロンは含まれません。
半身の感覚障害が主で、下位運動ニューロン型の筋萎縮は起こりません。
下位運動ニューロンが損傷 → 筋に電気信号が届かず萎縮
その代表例が 急性灰白髄炎(ポリオ)
他の選択肢は小脳・視床・筋自体の病変であり、下位運動ニューロン障害とは異なります。
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03
正解は「急性灰白髄炎」です。
下位運動ニューロン障害とは、脊髄前角細胞から伸びる運動神経のことを指します。下位運動ニューロン障害による筋萎縮を神経原性萎縮と言います。
小脳梗塞では、四肢の運動失調症状が生じます。下位運動ニューロン障害は生じないため、筋萎縮は生じにくいです。
ポリオウイルスにより、脊髄前角細胞が障害される疾患です。前角細胞が障害されるため、下位運動ニューロン障害が生じます。
ジストロフィンという蛋白質が欠損し、骨格筋の変性・壊死と筋力低下を主症状とする疾患であり、下位運動ニューロン障害ではありません。
上位運動ニューロン障害が生じます。片麻痺や感覚障害、筋力低下などが生じますが、筋萎縮は生じません。
下位運動ニューロン障害は、脳神経核や脊髄前角細胞から伸びる運動神経の障害でみられます。腱反射の減弱・消失、筋萎縮、弛緩性の麻痺、筋トーヌスの低下、線維性収縮などが特徴的です。
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